無罪主張ならもっと正々堂々との声も
日産社員らは『もっと正々堂々と出て来るのかと思った』と口々に話した。6日、東京拘置所から保釈された元日産自動車会長、カルロス・ゴーン被告=金融商品取引法違反と会社法違反で起訴済み=のいでたちは異様だった。
ずっと無罪を主張していながら、青いキャップを被り、顔は大きなマスクで隠したまま。
作業服の上下だったが、胸には○○ハウジングというネームが入っていた。
昨年11月9日に逮捕されてから107日目。さすがに顔などは分かるくらい痩せ、長い拘置所生活の苦労が滲み出ていた。
迎えの車は黒のワゴンかと思いきや、報道陣が黒のクルマに気を取られている間に、近くに止めた作業車のような軽四ワゴンに乗り込み、逃げるように立ち去った。
なんとこの軽四はスズキの車だった。
異例の保釈決定も、行動に制限
ゴーン被告は一貫して無罪を主張している。今回の保釈決定は、初公判前に争点などを絞り込む公判前整理手続きが始まっていない段階であり、極めて異例だ。
しかし被告の住居を東京都内に制限。その出入り口に監視カメラを付ける、電話はパソコンに繋ぎ全て記録することなど約10項目の条件を付けた。
もちろん海外渡航の禁止、関係者との接触も制限される。
近く記者会見をする可能性があるが、何を語るか注目される。
もりもと なおき