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『滑り止め不合格は、私大定数厳格化のせいだ』という言いがかり

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滑り止めが不合格は、滑り止めじゃなかったから

文部科学省が3年前から打ち出している"私立大学の定数厳格化"に、以前、いちゃもんをつける政治家がいたのには驚いた。

ある議員が国会で『私立大学の定数厳格化のせいで、滑り止めまで落ちた子がいる』と、私大定数の厳格化を正したが、滑り止めを落ちるのは滑り止めになっていなかったからなんじゃないのか?

大量の合格者を出し、定数を大幅に超えた入学者を出した大学には、補助金をカットしたり打ち切るというもので、当然の措置だ。遅くに失した感さえあった。
そんな訳で、この冬の私大受験も、大規模大学はかなり慎重に合格者を出したようだ。

過剰な定員オーバーは助成金ゼロに

このように都市部の大学の合格が厳しくなったのは、国の私学助成金の不交付基準が厳格化されたことから。

これは大都市への学生集中を抑制し、地方からの学生流出に歯止めをかけるため、3大都市圏の私大の定員超過にペナルティをかけることにしたこと。

これまで収容定員8千人以上の大学は、入学者数が定員の1.2倍を超えると、助成金が全額交付されない基準はあった。

しかし文科省は都市部の大規模大学に学生が集中するのを抑制するため、この基準を平成28年度は1.17倍、29年度は1.14倍、30年度は1.1倍と、徐々に厳しくしてきた。

この結果、大学側は文科省基準を超え、助成金がゼロになることを恐れた結果、逆に定員を割り込むケースも。追加合格で対応した。

早稲田は2000人も合格者が減る

早稲田などは昨年、一昨年、従来より2000人も合格者数は減ったから、確かにその分、難化はしたのかもしれない。

早稲田大学

まだデータを詳しく取らなければ分からないが、この結果、東京の有名私大志向が減り、地元の国立大学などに次第に分散していくのであれば良いことだと思う。

制度をやっとまともな形に戻して"滑り止めまで落ちた"と言われたら、いくら文科省でもたまったものではない。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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