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『犯人はヤクザ風』でも、捕まえたらヤクザだったためし無し

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見かけで人を判断すると失敗する


見ただけのイメージで、人を判断して、失敗したり後悔したことはありませんか。

昔から良くある話は、入社を希望する会社の面接に行く途中の大学生が、服装の汚いお爺さんをバカにした、あるいは逆に親切にしてあげた。

で、面接会場のドアを開けたら何とそのお爺さんが社長として真ん中にデンと座っていたー。

昔から身なりで人を判断してはいけないという、逸話です。

新人記者時代、凶悪な事件を取材すると、逃げた犯人を一瞬見た目撃者は、犯人像について『ヤクザ風の男でした』と証言するのが常でした。

しかしいざ逮捕されると、ヤクザだったためしは一度もありませんでした。

犯人像絞ると、解決は遠のく⁈


先輩からは『 警察広報では必ず"犯人像はヤクザ風"になっているが、それは書かないように 』と言われたものです。

何故なら捜査に協力してくれるであろう新聞を読んた市民に、犯人はヤクザ風なんだなと、変な潜在意識を植え付けてしまうからです。

犯人がこんな感じなら、ヤクザ風でもしょうがないか(笑)


"犯人は悪びれもせず、出されたカツ丼をペロッと平らげ、刑事に勧められたタバコを美味そうに吸った"のは、昭和30年代、NHK『事件記者』の時代でした。

犯人はヤクザ風も、これとあまり変わりません(笑)

性犯罪者はアニメ好き⁈


これもとんでもない偏見です。例えば性犯罪者が捕まった場合。犯人の自宅を捜索した結果、少女アニメを多数収集している犯人だと、メデイアはことさらそこに焦点を当てる感があります。

結果、まるでアニメ好きは性犯罪者になる危険性があるように思わせる、あたかも印象操作とも思える報道は困ったものです。

もちろん該当するケースもありますが、あくまで例外でしょう。世の中、どんな場合も例外はあります。

私は記者の仕事に関わらず、絶対人を外見で判断することはしないようにしてきたつもりです。報道に携わったり、自分の選挙を通し、綺麗なファッションに身を包み、高級なクルマに乗っていても、心の貧しい人はたくさん見てきました。

逆ももちろん。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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