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いざなぎ景気は成長率10%に対し今は僅か1%台。越えたといっても…

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いざなぎ越えたが、好景気の実感ある訳なく

日本の景気がいざなぎ景気(昭和40年11月〜45年7月まで)を抜いたという。内閣府の景気動向指数研究会が景気動向指数などの指標を詳しく分析した結果、平成24年から始まったという今の好景気は依然継続中で、戦後2番目の長さになったとか。

そしてさらにまもなく、平成14年2月から平成20年2月までの6年1か月に及んだ戦後最長の景気に並び、来年1月には戦後最長を更新するとの見方を強めている。

好景気ならなぜ子どもの貧困率が高いのか?

ところでいざなぎ景気はまさに高度経済成長時代の真っ只中。それを抜き、戦後2番目といわれても誰が今、好景気を実感しているのか。

そしてそんなに景気が良いのになぜ子どもの貧困率は高くなる一方なんだ。なぜ生活保護世帯が増えているんだ。一人当たりのGDPは世界で25番目なんだ…

好景気の認定方法はあるんだろうけど、今現在『そうやな!景気いいよな!』と実感するひとは果たしてどれくらいいるんだろうか。
頭の中、そんなお花畑は周りには一人もいないんだか…

閑散とした歓楽街を見たら景気はわかる

歓楽街を見たらわかる。確かに1970年代後半から1990年代半ばまで、途中バブルもあり徳島市の歓楽街は凄い賑わいだった。
歩いていたら肩が触れ合うくらいで、行きたい店に入るには、別の場所で時間潰しをしなければならなかった。
しかしだ。いざなぎを超えた好景気の今、12月だというのに誰も歩いていないような状態だ。

数年前まで世界が好景気の中、ゼロ成長、あるいはマイナス成長が続き"失われた20年"と言われた。私はどう考えても失われた年月はまだ継続していると、本気で考えていた。

10%も成長率があったいざなぎ景気。今は僅か1%

なぜ実感できないのか。実は民間調査会社によると好景気といってもこの間の実質GDPの伸び率は平均わずか1.2%だ。さらに個人消費の伸びはわずか0.4%、実質賃金に至っては平均で0.5%下がっている。これでは好景気の実感はないはずだ。

東京五輪と新幹線開業。この翌年からいざなぎ景気に。社会に躍動感があった

 

いざなぎの時は成長率は平均10%だから、比べること自体、大間違いじゃないのか。

しかし非正規雇用が増え続ける中で、大企業の内部留保は膨らみ続けている。景気が良くても全て大企業に溜め込まれているといっても過言ではない。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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