『じゃあね!』と、彼女たちが表舞台から去って35年だ。
1980年代半ばに芸能界を席巻しただけでなく、社会現象にもなったアイドルグループ・おニャン子クラブの名前が久々にメディアを賑わしている。
何とこの夏の参院選挙東京選挙区から、かつてのおニャン子の会員番号30番、生稲晃子さん(53)が自民党公認で出馬することになったからだ。

出馬会見で『おニャン子の名を汚さないよう頑張る』と言ったそうだが、今の50代のオヤジ連中にとったら胸キュンだろう。
この世代にとってはおニャン子はわれら世代の"偉大なるキャンディーズ"にも匹敵する青春の証みたいなグループだったのだ。
早くも当確の声も出ているが、さあどうなるか。
おニャン子クラブはフジテレビの『夕焼けニャンニャン』という番組で集められた、女子高生たちのクラブ活動みたいなノリのグループだった。
'85〜'87という短い活動期間だったが、ニキビ面の男子たちに熱狂的に支持された。
初期メンバーは新田恵理や国生さゆりがいて、すぐに高井麻巳子、渡辺満里奈、ゆうゆ、工藤静香などが続いたが、生稲晃子も人気メンバーの1人ではあった。


彼女たちの持ち歌にコンサートで歌う『会員番号の歌』がある。一人ひとりが歌に合わせて自己紹介をするが、会場の男子たちの声援でその人気ぶりが良く分かった。
ダントツの人気No.1だった会員番号16番高井麻巳子などは声援というより男子たちの嵐のような叫びが会場に響き渡ったし、渡辺満里奈や渡辺美奈代、工藤静香への声援も凄かった。

改めてYouTubeで見てみたが、少年たちの熱狂ぶりが良くわかる。
(こうした名前がスラスラ出る俺は、何才なんだ…汗)
そしておニャン子が好感が持てるのは、芸能界に残っても引退しても、スキャンダルに無縁で、多くが幸せな家庭生活を営んでいることだろう。
私の一押しだった高井麻巳子はおニャン子産みの親、秋元康が嫁にしてしまった(けしからん話しだが💢)し、工藤静香はキムタクの妻、渡辺満里奈は名倉潤の妻で、みんなおしどり夫婦といわれる。
生稲晃子はこれまで乳がんが何度も再発し、5回もの手術を経験する苦しい闘病生活を経験している。
私も同じ癌患者としてシンパシーを感じる部分はある。所期の目的達成のあかつきには、がんサバイバーとして、がん予防の啓発や、患者のための政策づくりに打ち込んで欲しい。
もりもとなおき