国会議員は当分の間、メシを食うのは4人以下、時刻は夜8時までというルールをいったん決めたが…しかし恥ずかしいことと分かったのか、やはり無かったことに。

ごとを決めたが…
はじめは園児とママとの約束みたいだった
まるで幼稚園児か小学生のママとの約束みたいだが、わざわざ国対で確認していたから恐れいる。世間がこの話を聞いて嘲笑したのは、ルール以前の問題だったからだ。
全国のコロナ感染者がついに1日7000人を超え、都市部からの医療崩壊が現実のものとなっている。このさなかこんなことを自民党の森山、立憲民主党の安住の両国対委員長が、がん首揃えて相談していたことに多くの国民が戦慄と絶望感さえ覚えていたのだ。
この半年というか昨年の春以降、1日も休むことなく、自ら感染の恐怖と隣り合わせの中、働く人たちもいる。食事もオヤツもゆっくり取れない、家族の団らんさえ諦めている。
コロナ感染症患者のために働いているこうした医師や看護師がこの話しを聞きいったいどう思っただろう。
まず隗より始めよと、中川医師会長は全面自粛求めた
中川日本医師会長は恐らくそんな現場の思いを伝えたかったのか。かなり腹が立ったのだろう。
この国会議員らの申し合わせに対し会見の席で「4人以下の会食なら感染しないとお思いなら間違いだ」と指摘。「まず隗(かい)より始めよだ。国民に生じた緩みの解消につながる」として、国会議員たちに会食の全面自粛を促した。
お粗末なルールをやはり取り消したのは、この医師会長の言葉がこたえたのかもしれない。
元はと言えば菅首相、二階幹事長らの8人の会食だ
こんな下らない問題をわざわざ議論したのは、先日、二階幹事長主催の会食に菅首相も参加し、計8人で会食し問題となったからだ。
すでにこの段階で西村コロナ担当大臣が国民に向け感染リスクは大勢の会食が高いと指摘。5人以上の会食は控えるよう呼びかけた直後だったから顰蹙を買い、菅首相が謝罪したが、二階氏は居直っている。
どうせ破るバカはすぐに現れる。そしてその都度、ニュースにされ、国民が情けなくなるだけだったから、取り消してくれて良かった。
もりもとなおき