きのうの東京は朝から肌寒く、名残り雪のようでした。この週は卒業や就職、転勤で東京を離れる人も多いから、"東京で見る雪はこれが最後".になるかもしれません。
"汽車を待つ君の横で時計を気にしてる"と、駅のホームに季節外れの雪が降ってきた男子もたくさんいることでしょう。

春は別れの季節。学校でクラスが別々になる小さな別れから、進学で違う学校に。そして伊勢正三の名曲『なごり雪』のように思い出一杯の東京を後に、彼女や友人たちと永遠の別れもある。
今はスマホのLINEで繋がってるから、クラスメイトはずっと一緒でも、昔はそうもいかなかった。
僕らの時代は『じゃあ、またな』と言いながら、その"また"が無い友だちがどれだけいたことか。
大学の 卒業式の日は新宿で痛飲し、東口で『じゃあまたな』と別れて、それっきりのヤツも多い。いまだ年賀状のやり取りはあるヤツもいるが突然、家族からの訃報もある。


あの時代からスマホがあったらな…
若いみんなは友だちを大切に、グループLINEでずっと繋がっていたらいいと思うよ。
名残り雪はもの悲しいけど、新たな人生の始まりだ。
もりもとなおき