吉永小百合ファンは、いつまでも変わらないサユリスト
今朝の朝日新聞朝刊の朝日川柳に
『誕生日 いまだ忘れぬ サユリスト』
というのが掲載されていた。
まさに名句。吉永小百合ファンの心情を見事に表現しているではないか。
この作者は恐らく10代の頃から60年間、ファンになってから3月13日をずっと覚えているんだろう。
女優吉永小百合さん。きょうで御年76才という。
見えない。
というより吉永小百合さんの場合、50才くらいからずっと誕生日の度に『その歳には見えない』と、言われ続けている。

大女優がきちんと発言する勇気と大切さ
芸能人の政治的発言がネットで叩かれるなど、息苦しい世の中だが、吉永小百合とて例外じゃない。
安保法制や原発のことなど積極的に発言する度にネトウヨの攻撃にもさらされた。
それでも彼女は『この国で生きている一人一人が声を出していくことが大事だと思います』と、人々が自発的に声をあげることの大切さを繰り返し語ってきた。
多忙の中、早稲田大学の第二文学部を卒業した。学生時代、タレントのタモリは同じ二文だった。
在学中のエピソードとして彼女が学食でトーストを食べた時、多くの男子学生が固唾を飲んで見守り、切れ端を残して席を立つと、その切れ端の壮絶な奪い合いになったことを語っていた。


庶民的なのになんて高貴な女優なんだと思う
どことなく庶民的なのに高貴。若い頃からあの普通に漂う知性と気品はどこからくるのか、ずっと歳下のわれら世代も憧れの存在ではあった。
浜田光夫や橋幸夫と普通にデュエットで歌謡曲も歌う歌手でもあった。『いつでも夢を』はどれだけ恵まれない青年たちを勇気づけたものか。
映画の名作名演数あれど、私は五木寛之原作『青春の門』の主人公伊吹信介のお母さん、伊吹タエ役が好きだ。
永遠に吉永小百合でいて欲しい。
もりもとなおき