小池知事はコロナ対策に性根が入っているのか?
かつてはファンだったが、政治家小池百合子の能力とヤル気の限界を見た。本当に首都東京の知事はこの人で大丈夫なのか?
この夏の再選後、すっかりコロナ対策に興味や関心が薄れているなと思っていたが、実際そうだったんだろう。
東京都は21日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに539人と、過去最多を更新した。
1日の感染者が500人を超えるのは3日連続で、もはや都行政として待った無しだが、都知事会見に力が抜けた都民や国民は多かった。
この期に及んで知事のメイン施策が"5つの小(こ)とは
これまでコロナ会見の度にボードを掲げ、彼女なりに都民だけでなく国民にも注意を呼びかけてきたが、すっかりお休みだった。
そしてこの感染拡大が爆発した今、久々にボードを掲げたら『5つの小(こ)』だった。
今度ばかりはバカバカしさに多くの都民は怒っているし、医療崩壊寸前の危機的状況の東京の医療の現場は呆れと怒りを通り越して越しているだろう。

重症者を1/5に過少申告との指摘も
小池さんの言う5つの小… 密になりやすい会食についての注意だ。5つの小として「少人数」「小一時間」「小声」「小皿(に取り分ける)」「小まめ(な手洗いやマスク着用)」を心がけるよう呼びかけたものだ。
もちろん個人の感染防止策としては間違ってもいない。しかしこれが感染拡大が爆発している東京で、都知事がメインで訴えたコロナ対策だったから呆れたのだ。
また重症者を39人と報告したが、国の基準とすると本当は196人。都独自の基準とすることで、重症者を過少申告しているとの指摘はある。
当然、本来の数字だと医療崩壊は迫っている訳だ。
Go To事業の責任も、全て国にあると小池知事
逼迫する医療現場への対応はどうする。多くの批判や心配の声があがっていたGo Toトラベルへの考え方など、都知事として国へ何か言ってしかるべきだ。
きちんと都知事が提言すればどれだけインパクトがあるだろう。
21日にはコロナ感染の爆発的拡大を受け、やっと菅首相がGo Toトラベル事業の見直しを表明したが、具体的な見直しについては示さなかった。
これに対し小池知事は『国の責任において考えるべき』と。東京が遅れてGo Toに加わった時は、何のリアクションもないどころか歓迎していただけに、この無責任なコメントにも呆れてたものだ。
神奈川県の黒岩知事がマスクをしたままのメシの食い方を、得意満面でテレビカメラに向かって説明する姿にも呆れた県民、国民の声はネットでも溢れた。

巨大自治体首長のこうした体たらくを見るにつけ、本当に日本の地方自治の危機さえ感じる。
もりもとなおき