官邸周辺、河井夫妻に前例なき異常な活動資金提供
公選法違反容疑で次々と本人や関係先の家宅捜索、関係者の事情聴取が進む河井克行衆院議員(56)河井案里参院議員(46)夫妻だが、2人が代表を務める政党支部に昨年7月の参院選前の僅か3か月で、なんと合計1億5000万円もの活動資金が、自民党本部から入金されていることが分かった。


またしても週刊文春の特ダネ。東京地検特捜部もこの数字は押さえているとみられる。
激戦広島選挙区だったがもう1人の自民公認溝手氏には10分の1
自民党は昨夏の参院選で、定数2の広島選挙区へ21年ぶりに2人を擁立。全国屈指の激戦区となった。
案里氏の事務所には公示前から安倍晋三首相の複数の秘書が出入りし、菅義偉官房長官が繰り返し応援に駆け付けるなど、政権中枢や党幹部が当選を後押ししたが、さらに異常な活動資金も投入していたことが明らかになった。
同じ選挙区で選挙を戦った同じ自民党の溝手顕正氏はこの10分の1の1500万円だったというから、いかに安倍ー菅ラインが河井案里当選に力を入れていたかが伺われる。
1人に1億を超える資金提供は、自民党でも誰も聞いたことがないと言われており、これらが河井案里の金権選挙の原資になったようだ。
そしてこの莫大な資金は安倍、菅両氏のポケットマネーの訳はない。もし自民党への政党交付金から拠出されていれば、とりも直さず国民の税金が、河井案里の金権選挙に使われたということになる。
菅氏や二階氏はきちんと説明すべきだ。

選挙もない克行の支部へも案里と同じく7500万円!
文春によると河井案里氏が支部長を務める自民党広島県参院第7支部に7500万円、河井克行氏が支部長を務める自民党広島県衆院第三支部に7500万円がそれぞれ3回に分けて入金された。
そして克行氏の第三支部からその大半が案里の支部へ迂回された。
選挙でもなかった克行の支部への入金は、妻の参院選での活動資金であることは間違いない。
河井夫妻への官邸からの異常な大盤振る舞いに、他の自民党候補はどう受け止めるのだろう。
もりもと なおき