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すだち…行政が本腰入れて守らないと、幻の柑橘類になる恐れも

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徳島の特産品、すだちが危機的状況かもしれない。


10年ほど前、すだちの生産、普及に危機感を覚え、東京・大田市場に調査に行ったことがある。
そこで青果部担当者に聞いた話しはかなりショックなものだった。

すだちは東京の一般の消費者にはほとんど知名度はないということ。"良く知っているのは一流の料理店や割烹に行き慣れているハイソな層だけかも…"とのことだった。

つまり徳島県人が刺身や焼き魚、冷や奴、湯豆腐、漬物、吸い物、蕎麦やうどん、素麺などに絞れば味が引き立つ"美味しい習慣"を、東京の普通の主婦らは知らないだろうと。

とにかくすだちの魅力を知ってもらわないと、需要は全く広がりませんよ、と厳しいご意見をいただいた。

魅力を知らない限り、東京では5個250円もする小さな酸っぱい果実に、購買意欲は湧かないのは仕方がないなと、落胆した。

このため私は議会の委員会で『コンビニの蕎麦にすだちを付けて貰えないだろうか。蕎麦つゆに絞れば美味しいことが分かってくれるはず』と提案した。

職員が直ぐに動いてくれ、あるコンビニが採用してくれたとの報告は嬉しかった。
しかし確か2〜3ヵ月で中止になった。1個のわずか4分の1だったが、理由は『コストが合わない』だった。

すだちの生産量は徳島が全国の99%だが、全く自慢にはならない。儲からないから他県は生産しないのだ。
徳島でも生産者は高齢化し後継者は育たず、木も巨木化し生産面積も少なくなる一方だ。
このままでは衰退の一途。いつかは幻の柑橘類となってしまう恐れもある。

神山、佐那河内、阿南などの生産拠点を整備し直し、儲かるすだち生産に行政が本腰を入れるべきだ。
とにかく価格を守り、生産量を飛躍的に増やさなければ、全国でPRさえできない。

もりもとなおき

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morimoto_ naoki72

森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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