民進党の小西洋之参院議員が30才代の自衛隊三等空佐に『お前は国民の敵だ!』などと罵倒されたとする問題。
恐らく国会で報告されたり、報道されたようなことがあったんだと理解している。
民進党の小西洋之参院議員が30才代の自衛隊三等空佐に『お前は国民の敵だ!』などと罵倒されたとする問題。
恐らく国会で報告されたり、報道されたようなことがあったんだと理解している。
嫌いだから罵倒したー
余りにエキセントリック
嫌いだから罵倒したー
余りにエキセントリック
件の三等空佐は周辺をジョギング中に、小西議員と出くわした。
しかし日頃の小西議員の国会での発言から、大嫌いな国会議員だったとしても、いきなり罵倒するのは、余りに軽率でエキセントリックな行動と言わざるを得ない。名前も名乗らなかった。
三等空佐と言えば戦前なら少佐。ヒラ隊員からみたら雲の上の存在だ。多くの隊員の上に立つエリート幹部は常に冷静沈着を求められる。感情むき出しの行動は多くの隊員の命を預かるリーダーとして、許されるものではないだろう。
私が懇意にしている制服組にも佐官がいるが、行動、発言は常に冷静沈着だ。本当に尊敬すべき友人。彼を知っているだけに、今回の件はにわかに信じられなかった。
幹部の資質を疑うケース
幹部の資質を疑うケース
しかしこれを持ってシビリアンコントロール云々、2.26事件の青年将校云々…まで議論が発展している。しかし、それはちょっと飛躍のし過ぎだ。
あくまで三等空佐の資質のレベルの問題だと、私は認識している。小西議員に対し、名前さえ名乗ることができなかったからだ。
これだけ大きな問題になると、今回の出来事は、自衛隊への批判勢力に対し不満を持つ"青年将校"たちにも、他山の石となったのではないかと考える。
小西議員については上には言わないからと、最後は握手までして別れたとされるのに、なぜ後に国会での騒ぎとなったのか…どうしたのかなとの思いだ。
微妙な両者の間に割って入った警察官も、迷惑なことだったと思う。
昔、海自幹部にみた懐の深さ
昔、海自幹部にみた懐の深さ
徳島県松茂町に海上自衛隊徳島教育航空群があります。若い記者時代、担当していた頃のこと。
毎年、"航空群まつり"を催し、子どもたちにも基地を開放していたが、これに自衛隊を違憲とする当時の旧社会党(労組系、反戦系)が反発。イベントが近づくと中止を求め、群司令(海将補)にキツい文面の抗議文を渡すのが恒例でした。
私が群司令に『毎回、あんなこと言われ腹が立ちませんか?』と尋ねたところ、こんな返事が。
『考え方は全く違っても、われわれも彼らも、国を思う気持ちは同じだと思いますから』と、何の気負いもなく爽やかに語ったのには、感銘を受けた。
理解し合うことの大切さ
理解し合うことの大切さ