ハンコ廃止…河野太郎大臣の大騒ぎには違和感
長い間、生きてきたから印鑑の大切さも、無意味さも知っている。
文具店で他人でも簡単に手に入る2、300円で買える三文判で済むようなものは、全く必要無いと思ってきた。
しかしながら今、河野太郎とかいう行革担当大臣が、大騒ぎでハンコ文化を全面否定する姿には、かなりの違和感も感じるのだ。

印鑑の大切さと無意味さは、日本人は知っている
例えば今はそんなことはないが、昔は役所で住民票を貰うだけでも申請書に印鑑が必要だった。それもハンコなら何でも。
全く意味をなさなくても、わざわざ自宅に取りに戻ったり、近くの文具店で200〜300円のものを買い、急いで市役所に戻ったものだ。
こうした認印は本当に必要が無いとずっと思っていた。
しかしながら結婚した時、土地を買う時、家を建てる時、子どもたちの保証人として…その都度、厳粛な気持ちで実印に朱肉をたっぷりつけ、押し間違いがないよう心と力を込めて押したことを思い出す。
社会人になって初めて作った印鑑は実印登録し、人生の様々なワンシーンで使ってきたのだ。
河野大臣のツイートに山梨県知事怒り心頭には同感
河野大臣のツイッター投稿に、実は長崎幸太郎山梨県知事が激怒している。

どんなツイートだったかというと、内閣府特命担当大臣平井卓也氏が『押印廃止』という印鑑をくれたと、写真にとり投稿した。これに対し長崎知事は
唖然として言葉も出ません…ただただ限りない『嫌悪感』。
(決してデジタル化に反対している訳ではない)印章関係者の健気な想いや切実さに対する敬意はおろか想像力すら微塵も感じられない…
と、相当な怒りだ。

テメーの思いだけで突っ走る政治家の怖さ
山梨県は昔から印鑑で有名な地方であり、伝統を守る印章彫刻師も多い県だ。知事としては当然の怒りだろう。
まさにいま、河野大臣がやっていることは、知事のツイートの通りだ。
河野大臣はこのツイートを削除したらしい。
全ての国民に目配り、気配りをするのが国会議員。それができない政治家が突っ走る怖さ。たかがハンコ、されどハンコ。
もりもとなおき