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どうしても天安門事件を思い出す香港のデモ鎮圧。香港は自由であれ

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香港を中国化してはならない

その昔、日本でも学生運動の制圧に催涙ガスが使用されていた時代があった。
催涙弾は斜め上、空に向けて撃たなければならないが、火炎瓶を雨あられのように投げて攻撃する学生には対抗する機動隊もエキサイトする。
学生に向かって催涙弾の水平撃ちもあった。

頭や身体を直撃すれば当然、生死に関わることもあるが、ともに死にものぐるいだったのだろう。
現実に私の先輩もカラダにケロイド状の跡がある人もいた。聞けば催涙弾が直撃したとのことだった。

香港の市民や学生のデモが荒れている。1997年にイギリスから中国に返還されて以降、普通にあった香港市民の自由主義、民主主義が少しずつ中国化されている。

そして今、容疑者を中国本土に移送できる『逃亡犯条例』改正案の撤回を求める大規模なデモが爆発的に広がり、参加者は主催者発表では103万人に及ぶ。

どうしても思い出す天安門事件の悲劇

デモ隊と警察の激しいぶつかり合いでは催涙ガスも使用されており、民主化デモの行方が心配だ。
どうしても天安門事件を思い出してしまうからだ。

先日、公表された世界の国・地域の競争力ランキングでも香港は世界第2位。当然、シンガポールと並び、国際金融市場の中心として、返還されてからも発展を続けている証だ。

中国も旧香港時代同様、なぜもっと英国時代同様、香港を自由にしないのかと思う。完全中国化は逆に中国の国益に反するだろう。

昨年、仕事で香港に行った娘が香港の人々のグローバルな考え方、仕事ぶりに驚き、発展するのは当たり前だと思うと、話していたから、街の躍動感は凄かったんだろう。

民主の女神『逃亡条例は香港を中国にする』

この最中、民主の女神と呼ばれ、香港の"雨傘運動"を主導し、今回のデモにも参加した学生団体の元幹部、周庭さん(22)が来日していた。
東京都内で開いた記者会見では『街で抵抗を続ける』と述べ、逃亡犯条例改正の撤回を訴えている。

周さんは条例改正について『政権が反対意見を押し潰すことが可能となり、香港を完全に中国にしてしまうものだ』と訴える。

さらに『公平な裁判、法律がなくなれば、国際金融都市としての良さもなくなる』と訴え、国際社会の関心や協力を呼びかけた。

周さんは17歳だった2014年に雨傘運動に参加。"民主の女神"などと呼ばれる中心的メンバー。
昔、日本の学生運動にも"ゲバルトローザ"と呼ばれた美人闘志がいたことを思い出した。

もりもと  なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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