コロナ禍のどさくさに紛れてと言われても仕方ないやり方だ
どさくさに紛れてということばがある。今の菅政権を見て、まさにその思いだ。
恐ろしい変異株によるコロナ感染拡大の中、なんと東京電力福島第一原発の汚染水を、福島県沖合に海洋投棄しようとしている。
ニュースでは13日にも"薄めて海へ放出する処分方法に決定する方向"で調整しているというから何をか言わんや。
菅首相は私の責任においてと言うが、海は地球全体に繋がっているんだよ、菅さん。

何のために絶対反対の漁業者と面談したのだ
菅首相はつい先日、福島の漁業者と面談し、絶対反対との意見を聞いたばかりのはずだが、あれは何だったのか。漁業者や国民をなめるのもいい加減にしろと言いたい。

海に投棄するのが危険だから流すのをやめタンクに貯めていたんじゃないのか。
トリチウムを薄めて海洋投棄したら同じことだ。薄める意味など何もないのた。
恐らく魚は売れなくなり、漁業者は壊滅的な打撃を被る。もちろん福島だけじゃなく宮城や茨城の沿岸まで迷惑は被るのは確実だ。
菅さんは風評被害にらなんらかの手当てをすると、補償をほのめかすが、風評被害と決めつけているのにも驚かざるを得ない。トリチウム汚染水が風評か。
処理水タンクは間もなく限界となるが…
危険だから海洋投棄せずに貯めてきたのだろう。トリチウムを海に捨てて何が風評被害なのだ。
恐らく、福島の漁業は壊滅的になるだろう。
そして魚の産地は陸揚げしたところだと聞いた。一部漁業者が福島沖であがった魚を県外で水揚げしたら、その場所が産地になるのだ。トリチウムで汚染された魚を知らずに食べる可能性だってあるのだ。
『汚染水は汚れているから汚染水なんですよ』…小泉進次郎環境大臣もいつもの調子でこれくらいのことをいうべきだ。
福島第一原発では、トリチウム以外の放射性物質を取り除いた処理水とそのタンクがたまり続け、2022年秋には保管する敷地が限界を迎えるとされる。
もりもとなおき