『私は無類のコロッケ好きです』
僕らが子ども頃、コロッケはささやかな生活や貧しい生活の象徴のように言われた時代もあった。確かそんな歌謡曲もあった。
私は妻に何が食べたい?と聞かれたらほぼ『コロッケ!』と答えているようだ。『また?そればっか』というから、常に頭の中で1番なのだ。
たまにだが自分でつくることもある。
もちろんすき焼きや霜降りのステーキ、回らない寿司の方がいいに決まってる。しかしこれらは自宅ではその日直ぐという訳にもいかない。あまりに現実的でないから番外になる。


先日も国府の喫茶店のランチで迷わず『コロッケ定食』を頼んだ。そして翌日は三軒家の喫茶店で『コロッケサンド』を。さすがに妻も呆れていた。
コロッケ好きは幼少の頃からだ。私に何かいいことがあると、お袋は必ず晩ご飯にトンカツかコロッケをしてくれた。
大学時代も普通の定食屋ではコロッケ定食が一番、安かったから、よく食べた。
大学から高田馬場駅間は行きも帰りも歩いたが途中、肉屋さんがあり、揚げたてのコロッケを売っていた。
1個30〜40円くらいだった。三角に折った新聞に入れてくれたコロッケを、フーフーさましながら高田馬場駅まで歩いたものだ。
高田馬場から大学までのバス賃は20円だったから、往復歩けばその分でコロッケが食べられた。

金持ちの鈴木のマー坊は大概、バスを利用していたと思う(笑
(私の手作り。市原まきちゃんのお店のコロッケ。当時の学バスチケット)