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なぜメディアの幹部は総理とメシを食っちゃダメなのか?

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総理とメディア幹部の会食、何が問題か⁈


安倍総理のメディア幹部との会食がずっと取り沙汰されている。報道自由度世界72位という低さも、こうしたメディア幹部と総理の蜜月ぶりが大いに関係あるのは間違いない。

大新聞編集幹部は軒並みだからびっくりする。ネトウヨが目の仇にする朝日新聞だってメンバーには入っている。

これはズバリ、行く方が悪い。公正中立のメディアのさらに経営者側の人間が、誘われてもノコノコ行ってはいけない。例え割り勘でもだ。ほとんどフリーで、安倍さんのスポークスマンになっている田崎史郎さんとは訳が違う。

メシを食うと必ず相手に情が移る。結果、政権に対しては常に批判勢力であるべきメディア、例えば新聞なら編集方針に微妙な変化、ズレが必ず出てくるのは間違いない。


政治家だったらメディアの懐柔は当然。行く方が悪い


これに関しては安倍さんが悪いとはあまり思わない。自分が総理大臣ならむろん、大物政治家なら絶対メディアの懐柔はやる。

たまにはメディアの幹部どころか現場の記者クラブのキャップクラスを呼び出しメシを食う。で、帰りには奥さんにとか、お子さんの夜食にとか、寿司折りのひとつもお土産に渡す。

この場合、記事に手心を加えてくれなんて一切、言う必要はない。お互い人間だからメシとか食べると100%、相手に情は移る。で、記事を書く時は必ずというか結果的に相手の言い分をしっかりと書いてしまう。例え言い訳でも。政治家にとって経営者とメシを食うより費用対効果はこちらが上だ。

昔、自民党総裁候補にもなった超大物政治家の筆頭秘書と東京でメシを食ったことがある。帰る時間になったらとあるメディアの旗が立った黒塗りハイヤーが、その秘書を迎えに来た。私が不思議そうな顔をしたら彼は『ああ、これ?毎日、各社交代で送ってくれるんだよ』と。癒着なんて昔からだが、記者がいざの時、闘えるか否か。今は根性が入ってないのは、否定できない。


角栄さんはストレートだった?


学生時代、国会記者会館でアルバイトをしていた頃、聞いたお話し。新人で"田中角栄番"になり、先輩に連れられ角さんに挨拶に行く。すると角さんはあの調子で凄くフレンドリーに対応し、豪華なプレゼントを差し出す。正義感の強い新人記者だから当然、躊躇する。すると先輩が『いただきなさい』と目配せをする。こうして踏み絵を踏んだ新人は角さんに取り込まれるという訳だ。

実際、毅然と断ったりすると、その後の取材は全くダメだったとか。角栄さんからの取材がダメだと、当時なら完璧に政治記者失格の烙印が押される恐怖が、あったんだろうな。

初対面の時だけじゃなく、普段から角栄さんから担当記者へのプレゼントは半端なかったらしい。

まあ、こんな訳だからメディア幹部は総理とメシを食ってはいけない。記者が自分で記事に手心を加えるどころか、上からの圧力は例え目に見えなくとも最悪だと思う。

昔の記者なら上層部にそんな圧力を加えられたら大騒ぎし、抵抗したもんだが、最近の記者はそんな根性に欠けるから。経営者はここを忖度して欲しい。

報道の自由度が下がるのは権力者のせいだけじゃなく、闘えない腰抜けメディアの責任の方が絶対にデカい

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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