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なぜ新聞やテレビは文春に負け続けるのか

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大新聞がプライド無く、週刊文春を後追いする

ひと昔前ならまず有り得なかった。一週刊誌の後追い取材と報道を、プライドの高い朝日や毎日、読売などの大新聞や在京テレビのキー局が、恥ずかしげもなくやるのが、日常的になっている。

後追い取材をきちんとするならまだしも、『○日発売の週刊文春によりますと…』など、へっちゃらでそのままの内容を報道するから驚く。
間違っていたらどうするんだろうと思う。

とにかく政治スキャンダルから芸能スキャンダルまで、ここ2〜3年は週刊文春が全てのメディアを圧倒している。

抜きまくる文春と後追いに忙しい大新聞

政権に不都合な事実に沈黙する新聞と抜きまくる文春

安倍前首相のモリカケ桜など、ほぼ全てといっていいほど文春報道が圧倒した。森友問題で公文書改ざんを強いられ自殺した近畿財務局職員の手記の全文掲載はどれだけ衝撃を与えたことか。

河井克行・案里夫妻の現金買収事件。自民党から夫妻への1.5億円の資金提供。

黒川弘務・東京高検検事長の新聞記者らとの賭けマージャンは、とうとう安倍首相らがご執心だった検察人事、黒川検事総長まで潰すに至った。
コロナ禍の中、甘い汁を吸う電通の中抜き問題なども痛快だった。

保守系出版社文藝春秋社の、保守系週刊誌がここまで自民党の不祥事やスキャンダルを追及するのは、やはり文春記者たちの、記者魂のなせるワザだろう。

権力社に忖度、上司に忖度し、完全にキン○マを抜かれている大半の新聞、テレビの記者たちには、敵うはずがないのだ。

たれ込みのないメディアは市民の味方じゃないから?

そもそも特ダネの源はタレ込み情報からと言われる。
やはり社会の許し難い矛盾の中で正義感にかられた人たちは、何とかして不祥事や犯罪をメディアに暴いて欲しい、世間に晒して社会的制裁を加えて欲しいと思っている。

そしてマスコミ報道から火が付き、捜査機関が動いてくれたら…まで考えるし、期待する。だからきちんと書いてくれる媒体をタレ込み先に選ぶのだ。

その意味で今、一番、信頼できるマスコミ媒体が『週刊文春』ということだろう。恐らく忖度報道でなかなか動かない、字にしない新聞とテレビは全くあてにされず、タレ込みも少ないのではないか。

逆に文春は良い感じに回転しているような感じだ。文春ならやってくれるという正義の士の、駆け込み寺のようになっているのかもしれない。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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