さすが弘中弁護士なのか?
なかなか東京拘置所から出してくれなかった元日産自動車会長、カルロス・ゴーン被告(64)=金融商品取引法違反と会社法違反で起訴済み=の保釈申請が通った。保釈金は10億円。
弁護人が元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士から、"無罪請負人"と言われる弘中惇一郎弁護士に代わり3週間余り。
そろそろ出る時期だったのか。弘中弁護士の腕が切れるのか。それは分からないが、弘中弁護士の名前がまた上がるのは間違いない。
東京地検特捜部は決定を不服として準抗告する。
保釈後の具体的なゴーン氏の制約を約束
検察側はこれまで2回の保釈請求も、今回の弘中弁護士からの保釈請求に対しても、"証拠隠滅の恐れがある"として保釈を認めないよう求める意見書を、地裁に出していた。
これに対し弘中弁護士は、ゴーン被告が保釈された場合、"外部と情報交換できないよう、コンピューターや監視カメラを使って(関係者との接触を)制約する"などを保釈請求の際、具体的に東京地裁に提案していた。
こうした具体的なやり方を地裁に示したことが、保釈に繋がったのは間違いない。
ゴーン前会長は昨年11月に逮捕された。大鶴弁護士が今年1月11日、地裁に初めて保釈請求したが却下。さらに同18日、2回目の保釈請求を行い、前会長の家族が直後に「あらゆる保釈条件を受け入れる」と表明したが退けられた。
2月13日には大鶴弁護士に代わり、弘中弁護士らが弁護人に就任。同28日、新弁護人としては初めての保釈請求をしていた。
もりもと なおき