われわれ世代なら沢尻エリカの保釈時の対応に『よしっ!』とかけ声をかけたいくらいなもんだ。ひじょうに革命的だと評価する元全共闘のロートルもいるかもしれない。

予想通り、期待通りマスコミの前で謝罪はしなかった
とにかく白のブラウス、黒のスカートの地味キャラで、気をつけをしたあと1分半も腰をくの字にして謝罪する沢尻エリカは想像できなかった。
そして見たくなかった。
黒のアルファード、窓はカーテンで遮断、カメラに一瞬も撮られることなく立ち去ったのは見事だ。
なかなか出て来なかったのは、カメラの砲列にさらされることを嫌がっていたためらしい。

警察署前で晒されるのは沢尻エリカに似合わない
クスリで逮捕された芸能人は、保釈時は必ず警察署の玄関、あるいは裏口に出てきたら、居並ぶマスコミのカメラの砲列の前で真っ正面を見据え、行儀良く気をつけをするのがスタンダード。
自分の非を認め、『もう一生やりません』と、土下座せんばかりに謝罪するのがお約束だった。
実際、大麻で土下座までしてしまった元カツーンもいたのは記憶に新しい。
それをしないととにかくマスコミも国民も許さないという、変な風潮があった。
迷惑したのは家族と仕事関係者だけだと思うが…
しかし自分に置き換えてみたい。どこの世界に警察に保釈されていきなり、マスコミに謝らなきゃならんのだ。
自分の人生に対し、家族や仕事仲間に対し謝罪するのは当たり前だが、あの姿はやはり不自然。
世の中に沢尻エリカがクスリをやったことで迷惑被ったのは、少なくとも私が住む徳島にはいない。
しかし覚せい剤を筆頭にクスリはやはり悪い。自分の身体を損なうのは自己責任だが、クスリによる幻覚症状で、重大な犯罪を犯すケースも多い。
そして何よりいけないのは、クスリを扱う暴力団など反社会的勢力の資金源になってしまうことだ。
執行猶予が終わったら社会復帰?
公開された沢尻エリカのコメントに『多くの方々を裏切ってしまい、心の底から後悔しています』とあった。
少なくとも大河ドラマにデカい穴を開けられたNHKなどは、それこそ『ぶっ壊され』そうになった。
長い間、クスリをやっていたことを認めている。当然、自宅にあったMDMAは沢尻エリカのものだ。
懲役1〜2年未満、執行猶予3年というところか。3年後の復帰を期待したい。
もりもと なおき