当然だが画期的判決。バイト諸君、あとへ続こう
大阪医科薬科大学でも長期アルバイトにボーナスを出してなかったんだから、他にもたくさんそんな企業はあるだろう。
長期バイトの皆さんは、雇用主に申し入れ、きちんと払ってもらうべきだ。場合によっては仲間と提訴すべき。
会社の好きなようにさせてはいけない。
大阪医科薬科大学のアルバイト職員だった50代の女性が、正職員との待遇格差は違法として、法人に約1270万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は請求を退けた1審・大阪地裁判決を取り消し、約110万円の支払いを命じた。
江口とし子裁判長は「賞与を支給しないのは不合理」と述べ、労働契約法に違反すると判断した。
この女性の弁護団によると、同種訴訟で賞与の格差を違法とする高裁判決は全国で初めて。
非正規雇用に冷淡な企業、労組
全国で初めてとは。日本企業の非正規雇用に冷淡な経営者、そしてそれ以上に労働組合諸君の思いやりのなさを感じるのは私だけだろうか?
組合の諸君も共に働く仲間に少しは配慮し、社側に対し待遇の改善など、申し入れしてもバチは当たらないと思うが。
バイトで臨時労働者労働組合つくった思い出
学生時代はいろんなアルバイトをしたが、大半が短期。賞与など関係なかったが、ひとつだけ長期のアルバイトをした。
マスコミの共同通信社だったが、夏と年末にはきちんとボーナスをくれた。
一般企業の初任給が9万円弱の時代だったが給与は手取り約15万円、賞与は確か17〜18万入っていたと思う。
友人の中では金持ちだったし、仕送りゼロでも贅沢でき、金の無い友人には晩メシを奢っていた。
もっとも共同通信のバイトでは仲間10人ほどと『臨時労働者労働組合』をつくり、私は書記長だった。きちんと総務部と春闘、夏闘、冬闘の団交もしたから、その成果だったと思う。
大阪医科薬科大学の50代の女性は3年ほど勤めていたようだ。1日7時間、ほぼフルタイム。みんながボーナスが出た日に何もなかったとは酷い話しだ。
全国のアルバイトの皆さんも、この判例を盾にどしどし雇用主にボーナスを要求しても良いのでは。
もりもと なおき