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オルグの女学生は魅力的でも、新入生の心折れた騒然としたキャンパス

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オルグの美人学生にイチコロだった田舎の新入生たち

学生運動の残り火がまだあった時代のことだ。大学が新入生を迎え、学部学科毎にクラスが決まると、必ずその教室に大学自治会を牛耳っているセクトのオルグがやってきた。

そしてその役割を担っているのは女子学生で、大抵は魅力的なお姉さん風の人が多かったように思う。

そしてまず簡単なアンケート用紙を配る。質問は出身地、自治会に興味があるか、ベトナム戦争はどう思うとか、書かれていたような。
お姉さんとみんなが雑談しているうちに時間が経ち、アンケートを回収して終わった。

アンケートに答えたがために喫茶店に誘われたヤツ

私などはまあまあ都会の高校だったから彼女の意図は分かっていた。だからアンケートは出さない。
しかし田舎から出てきたウブなヤツは真面目に答え、おまけに住所氏名、電話番号まで。

案の定、翌日には彼女からその田舎もんに電話が。聞けば『アンケートを読んであなたに興味を持ったの。2人だけでお話しがしたいけど、ダメ?』と。

これにはバカが有頂天となり、ひとつ返事でのこのこ指定の喫茶店に出向き、おまけに彼女の所属すり意識高い系のサークルに入会を。
挙げ句の果てに某セクトに入れられ、10日後にはヘルメットをかぶってビラ配りしていたヤツがいたのには、驚いた。

繰り広げられる内ゲバにびびってしまい…

彼は結局、毎週のようにキャンパス内で繰り広げられていた他大学のセクトとの、血で血を洗うがごとくの壮絶な内ゲバに恐れおののき、逃げたいと。

しかし絶対、抜けられない雰囲気で、ほとんど半泣き状態に。
私たちは彼に当分大学には来るな。サークルからの電話も出るな。なんなら引越ししろとみんなでアドバイスしたものだ。

その後、彼は半年は姿を見せなかったが、年末には大学に。かなりびびっていたが何とか抜けることができた。オルグした女子学生には軽蔑されただろうな。

『一緒に三里塚行かへん?』と美人学生に

私は学生運動が激しいことで有名な関西のある大学に受験に行った時、赤のヘルメットをかぶった小柄でコケティッシュなお姉さんに話しかけられた。
『自分、ここ合格したら一緒に三里塚(成田闘争)行かへん?』と。

ずいぶん性急な話しだが、あんまり可愛い人だったので思わず『はい!』と答えてしまった。
『合格したらサークルに私を訪ねて来てネ』とのことだったが、幸い不合格だった。

刺激的な時代であり、刺激的な学生生活のスタートではあった。と、言うのは今思うだけだ。キャンパスでしょっちゅう繰り広げられる殺し合いに近い内ゲバを目の当たりにし、新入生の心は結構、折れたのが本当のところだ。1年経ったら静かになってしまった。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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