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カツ丼を"発明" 早稲田三朝庵が160年の歴史に幕。大隈公が名付け

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カツ丼で有名な早稲田の名店、惜しまれながら


早稲田の学生やOBなら大抵の人が知っていますが、実はカツ丼の発祥の地は早稲田の地であり、生み出したのは大学近くの三朝庵(さんちょうあん)という蕎麦屋さんでした。その年、大正7年のこと。仕出しの注文を受けて余ったトンカツを、親子丼とのように卵でとじてご飯に載せたのが始まりとか。カレー南蛮もここが発祥。

安政年間創業だからほぼ160年余の歴史で、ついにきょう閉店となるとか。校友を繋ぐFB上でもOBから閉店を寂しがる声が続々と届いています。昔の早稲田の学生なら何度も行った店。学生や先生にとって、まるで大学の教室のように馴染みの深い店でした。

元々、三河屋という店名でしたが、明治の中頃、大隈重信公に三朝庵と命名されたとか。


女将さん、若き日の浅沼稲次郎を守る


後に右翼少年に暗殺された社会党委員長の浅沼稲次郎が早稲田の学生の時、官憲に追われて三朝庵に逃げ込んだ際、店の女将さんが『大隈さんからあずかった学生を渡すわけにいかん!』と、一蹴した話しは余りにも有名。

入学して直ぐに有名なカツ丼を食べたのが、懐かしい思い出です。そして息子の入学式の日も何故か足が向き、2人して蕎麦を食べました。注文を迷っていた息子に女将さんが『学生はカレー南蛮!』と、ビシッと決めてくれたのがおかしかった。

でもお店のたたずまいから、最近の学生ではあまり足が向かないような気がしました。長い間、お疲れ様。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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