キャンベルさんがカミングアウト
昨夜もたけしの「情報7days ニュースキャスター」にレギュラーコメンテーターとして出ていたが、いつも爽やかな論評でお馴染みの日本文学者で東京大学名誉教授のロバートキャンベルさんが先日、自身のブログで同性愛者であり、同性婚していることをカミングアウトしたのには驚いた。
なぜ今?との唐突感は否めなかったが、やはり理由は同性愛者は生産性が無いなどとする杉田水脈のLGBTに対する悪意に満ちた雑誌への寄稿に対する、キャンベルさんのリアクションだった。
杉田的思考、伝えられない若者を苦しめてきた
キャンベルさんはメディアのインタビューや取材で、杉田のような思考は、性的指向をまだだれにも伝えられずにいる日本の若者たちを、これまでも苦しめてきたと、指摘。
反論するためにも自分自身の立場や属性を伝えなければならない、との考えが今回のカミングアウトに繋がった。
ブログについてはメディアがゲイ公表みたいに強調したことにはやや不快感を示すも、性的少数者の人たちから「勇気をもらった」「カミングアウトをやめようと思ったが、考え直してみたい」など、反響が。
同性愛謝罪に限らず、差別に苦しむ障害者や女性からもたくさんのメッセージがあったとか。
キャンベルさんはカミングアウトする前も後も、自分は何も変わらないこと。むしろ社会におけるリアリティを伝えること自体に、力を感じたようだ。
杉田的思考で感じるやるせなさ
杉田水脈の様々な発言、SNSでのこれまでの発信をいろんなところで見るにつけ、これがいやしくも日本国の国会議員かと、許せない思いの人は多い。
杉田は未だだ謝罪もしてないが、悪いという自覚はないのだろう
私はいまの社会、政治、私たちを取り巻く環境のやるせなさ、閉塞感はこうした人物が平然と政治家として活動していることにあると、思っている。
多くの人を傷つけ、国際的にも恥を晒しても、杉田たからはまだ謝罪さえない。
この人物の言動に、言論の自由を傘に同調する文化人にも、同種の匂いを感じる。
もりもと なおき