徳島の介護施設で新型コロナウイルス感染のクラスターが発生した。
これまで介護施設では用心に用心を重ね、幸いクラスターは発生していなかったが、やはり感染の拡大を実感した。介護士のPCR検査を、Jリーグのように常態化すべき時にきているのでは…
2か月以上ゼロの徳島で感染者続出、6日で53人に
こんなに一気に増えるものか。徳島の新型コロナウイルス感染者が、日を追って増加してきた。
初の感染者が2月に出たあとは3、4月各2人で、6月26日までは2か月余りも感染者ゼロが続いていた。
京阪神との往来の多さを考えれば、岩手県ほどではないが、感染者の少なさに、奇跡的な感じはしたものだ。
しかし7月に入ると連日のように陽性者が出て、この月だけで20人にも。
8月は6日間ですでに27人を数えている。異常だ。6日には53人にもなった。
とりわけ阿南市の同一介護施設職員や利用者が9人と、徳島で初のクラスターとなった。また6日も徳島海上保安部でクラスターが発生したことが発表された。
介護職員の市中での無症状感染が心配だ
介護施設などお年寄りが入居し、さらにデイサービスで多くが利用する場所はどことも用心に用心を重ねてきた。
やるべきことは全てやっているが、怖いのは職員への市中感染だ、
介護士は20代、30代の若い層がひじょうに多く、街中で感染しても恐らく無症状感染が多いと思われる。
当然、どことも仕事前からは検温もするし、職員の体調管理はしている。
それでも彼らにも施設外の日常生活の営みがある限り、施設へのウイルスの持ち込みは100%排除することできない。
介護士などへのJリーグ方式でのPCR検査ができないものか
先日、話題になったが、Jリーグはシーズン中も全ての選手、関係者の定期的なPCR検査をして、無症状感染の選手らを早めに発見することになっている。
予算、手間、人数を考えればかなり難しい話しかもしれないが、介護や医療従事者に、Jリーグ方式が取り入れられたらと思う。
もちろん、これは職員からのお年寄りへの感染を防ぐため。お年寄りの家族やデイ利用者の市中感染は、防ぐ手立てはない。
介護施設は相当な緊張感を持って皆んな仕事をしている。
もりもとなおき