200年の伝統、名門ブランドもコロナに勝てず
J・F・ケネディも愛しアメリカで初めての既製品スーツの名門ブランドBrooks Brothers(ブルックス ブラザーズ)が経営破綻した。
創業はアメリカ合衆国建国からわずか50年後、1818年から続く老舗。創業後、誕生した45人の大統領のうち40人もが愛用したが、コロナ不況には勝てなかったようだ。
他社に374億円で身売りされることになるから、名前やロゴは残るだろうが、世界中のトラッドファンには悲しいニュースとなった。

JFKら東部エスタブリッシュメントが愛したトラッド
ケネディに代表されるように、米国東部エスタブリッシュメントと言われる政治家たちの着る服だと思い、私も昔から憧れていた。
手軽に買えたボタンダウンのシャツやネクタイはともかく、高価なブレザーはバーゲンで買い愛用していた。
持っているブレザーはこれからもずっと大切にしたい。
アイビールックの基本
昔、大流行したアイビールックは、そもそもアメリカ東部のアイビーリーグに所属する名門大学ハーバードやエール、コロンビア、スタンフォードといった大学の学生たちの文化だった。
私なども大好きで高校、大学、社会人とボタンダウンのシャツ、紺のブレザー、リーガルのローファーを愛用した。このアメリカントラッドはブルックスブラザーズが基本じゃなかったのかと思う。
ケネディと同じブランドを着る高揚感があった
そしてブルックスはJFケネディがこよなく愛したブランドだと聞き、以来、憧れだった。
それでも高価なため気安くは買えない。普段はJプレスのブレザーだが、たまに神戸アウトレットのバーゲンで、サイズが合うものがあればブルックスブラザーズのブレザーを買い求めた。
東京青山の日本の本店にも行ったことはある。そしてきちんとした写真(選挙用)を撮る時は必ずブルックスブラザーズだった気がする。


あえてボタンを二つにしたケネディのこだわり
ちなみにケネディはブルックスを愛したが、あえて『東部エスタブリッシュメント=エリート』が好むものは避けたという。
エリートが着た三つボタンを避け、わざわざ二つボタンのブレザーやスーツにするこだわりを見せたと言われる。
会社は破綻してもブルックスブラザーズよ永遠にーだ。
もりもと なおき