若い政治家、立憲君主党、羽田雄一郎参院議員の急死は、各方面に衝撃を与えている。父上は元総理大臣の故羽田孜さんで、ご本人もこれからという非自民勢力のリーダーのひとりだった。
父上は大物政治家だが、皆んなをリラックスさせた
偉い政治家に会うと何故か緊張してしまうが、全く緊張感もなく普通のおじさんと話をするようにリラックスさせていただいたのが、故羽田孜先生だった。
お会いした直後、短期間とはいえ総理大臣を務めたんだから、政界では超大物のひとりには違いない。
優しい物腰だが、竹下派七奉行のひとりとして小沢一郎や橋本龍太郎、小渕恵三、梶山静六らと、激しい党内抗争も繰り広げたんだから、芯は強い方だったんだろう。
お会いしたあと、私の自宅に突然、『先日はありがとう』と電話をいただき、『奥さんにも変わってください』と言って、家内と話しをしていたという、そのくらいバリアのない素晴らしい政治家だった。
晩年は体調を崩され、引退前は盟友小沢一郎が衆院本会議場で手を引いていた姿が忘れられない。
息子雄一郎氏、これからが期待されたのに
その羽田元総理の長男で、元国土交通大臣も務めた参院議員の羽田雄一郎さんが昨日、急逝されたニュースには驚いた。まだ53才というからあまりにも早い。
数日前から発熱があり昨日、PCR検査に向かう途中、容態が急変、救急車で搬送されたが死亡したという。コロナだとしたら改めて恐ろしさを痛感する。
参院長野選挙区で当選5回、立憲民主党の参院幹事長を務めていたから、党としての打撃も大きいだろう。お父さん譲りの柔和な人柄で、旧民主党議員たちのまとめ役だったという。
息子に再会した羽田孜元総理も『早過ぎるゾ』と言っているかもしれない。
もりもとなおき