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コロナで奪われる半年、1年の時間は、高齢者にとってとても重い

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人生の大切な時間がコロナに奪われる高齢者たちの無念さ

永遠の名曲『高校3年生』を歌った往年の大スター、舟木一夫さん(75)のことばが重い。新型コロナウイルスの感染拡大で社会が停滞し、とりわけ高齢者の行動が特に制限されていることに

『僕らの世代は後がない。最晩年の1~2年間を(コロナに)奪われるのは辛く悔しい。若い人たちの時間の物差しとは違うんです』と。

本当にその通りだと思う。

舟木さんはまだまだ活躍しコンサート活動を展開していただけに、中止、延期が続くことが本当に悔しそうだ。75才にとっての時間の大切さを訴えているのだ。

舟木一夫さん

旅行も断念、孫にも会えない高齢者の辛さ

しかし舟木さんが普通の75才と違うところは、YouTubeに活路を見いだそうとしていることだ。コロムビアのYouTubeチャンネルを通じて、ファンに語りかけるメッセージ動画やこれまでのステージ映像を届けることを計画している。

舟木さんのように、コロナ自粛に苛立ちを覚えている高齢者は本当に多い。
『年2回はバーさんと旅行に行くのが楽しみだったのに』とか、『東京の孫に会えないのが辛い』という人は、周りにも本当にたくさんいる。お盆なのに墓参りにだれも帰省しないという人も多い。

60代だって制約されるのはかなり辛い

そういう私も60代半ばを過ぎてコロナに大切な時間を制限されるこの状態は、本当に時間がもったいないと感じるし、苛立ちを覚える。

東京に行こうとしても子どもたちは『基礎疾患があるんだから今は絶対、来ない方が良い』と、止められる。逆にお盆も子どもたちは東京からは戻らない方がいいと思うと、帰らないことになった。

また東京の友人グループは『来てくれるたら集まることになってるのに…』と言われると、心からコロナが恨めしい。

ここから東京が遠くなった

貴重な時間を奪うことも、コロナウイルスの大きな罪だ

この歳になると子どもたちに会える回数、友人たちと交わる回数をどうしても数えてしまうのだ。クルマで行きたいところもあるが、さすがに遠出はいつまでもは叶わない。ことしが、今が大切なのだ。

春には亡くした親友の葬儀にも行けなかったから、コロナへの様々な思いがある。

もちろん年配者だけじゃなく、若い人たちからも大切な今という時間を奪っている。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

morimoto_ naoki72

森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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