野草採取し掘った自然薯で食費を浮かせていた女子学生
先日、コロナ禍でアルバイトもなく苦しい生活の中、大学へも行けずリモート授業を余儀なくされている大学生たちの日常をテレビでやっていた。
驚いたのは九州出身、茨城県内で学ぶ女子学生だ。なんとアルバイト収入が激減したとかで、山で野草を摘んだり自然薯を掘り、料理して食事の足しにしていた。
ずいぶんと極端な話しだとは思ったが、本当だろう。工学部でロボットの研究をしているとの話しだったが、その女の子の逞しさに感銘をうけた。

せっかく上京しても実家に戻る大学生が多いという残念さ
あと地方から東京や大阪の大学に入学したものの大学はずっとリモート授業で、友だちもできずアルバイトもない。
これでは都会にいても仕方がない、意味が無いと、仕送りと家賃がもったいないからと部屋を引き払い、親元へ戻る学生も多いという。リモート授業ならどこで受けても同じということなんだろうか。
こんな話しを聞き、自分としては信じられない。せっかく東京に来たのになんてもったいないと思う。早々と親元に帰り、19才から"子ども部屋おじさん"では、なにも未来に繋がらないような気がする。
都会は夢が無数に転がっているんだが…

コロナ世代の諸君、今が踏ん張りどころなんだ
確かに東京でもアルバイトは激減している。しかし聞けば選り好みさえしなければある。何でもやってみたらいいじゃないか。
恐らく今の大学生たちは生涯、コロナ世代と呼ばれるんだろう。恐らく来年、再来年と就職も氷河期かもしれない。でも長い人生、生きていかなければならないし、社会は同情はしてくれない。
今、この時間をどう生き抜くかが、これからの人生に大きく関わってくる。リモートだから部屋に篭もったり、親元でぬくぬくしていてはそれこそもったいないし、意味がない。
パソコンを覗くだけの日常に別れを
コロナ感染には充分、気をつけながら逞しく生きるしかない。パソコンを覗くだけじゃ友だちはできないし、生活環境は変わらない。
野草を取り、自然薯を掘って食べ、ロボットの研究を続ける女子学生にエールを送りたい。
コロナ世代のこんな学生が将来、社会を支えていくんだろうと思う。
もりもとなおき