新型コロナウイルスの対応評価を各国の国民が行った評価で、アメリカ、中国、フランスなど世界23か国の中で、安倍首相の国民からの評価がダントツの最下位となった。やはりPCR検査の遅れ、自粛と補償など国民の不安、不満は大きいのか。

全く政治主導できていないコロナへの対応
安倍政権は内閣人事局などをつくり官僚を支配している風だが、肝心なところで全く政治主導となっていないことが浮き彫りになったのではないだろうか。
つまりなぜもっと厚生労働省にまともなコロナ対応をさせないのか。新型コロナウイルス感染拡大の中、PCR検査の少なさひとつとっても、いかに厚生労働省の対応が遅れてきたか。
多くの専門家が厚労省のやり方がいかにお粗末で間違っているか、指摘してきた。なのにこの失態続きの厚労省に対し、安倍政権はなぜもっと強く主導権を発揮しないのか。これが不思議で仕方がない。
加藤という厚労大臣の力不足、リーダーシップの欠如もあまりにも際立っている。国民の評価が低いのは当然の結果だ。安倍さんも厚労省にもっと言わなきゃ。

政治、経済など4分野で全て最下位に
調査はシンガポールの『ブラックボックス・リサーチ』とフランスの『トルーナ』が共同で実施した。
政治、経済、地域社会、メディアの4分野でそれぞれの指導者の評価を指数化したが、日本は全4分野のいずれも最下位。当然、総合指数も最低となった。
コロナ対応、安倍さんを評価する国民はわずか5%
ちなみに政治分野では、日本で安倍政権の対応を高く評価した人の割合は全体のわずか5%しかいない。
中国86%、ベトナム82%、ニュージーランド67%などに比べ非常に低い評価になった。
日本に次いで低かったのは香港11%、フランス14%が続いた。
感染者・死者ともに世界最多の米国でも32%、韓国は21%、平均は40%だった。
五輪実施にこだわりすぎたが、収束まで政治力発揮を
日本の感染者数と死者数は、世界と比較すると決して多くはないが、安倍首相らの指導力に対する日本国民の厳しい評価ということだ。やはり東京オリンピック開催を諦め切れず、安倍、小池両氏のコロナ対応が大きく遅れたことが、全てにおいて後手後手になった。
とにかくまだまだ収束は道半ばだ。国民の命と生活を守るため、政治主導を発揮して欲しい。
調査は23カ国・地域の1万2592人を対象に、4月3~19日にオンラインで実施した。
もりもとなおき