ホストクラブへは行ったことはないが、いったい店内でどんな接客を展開しているんだと思う。あまりに多く新型コロナウイルスの感染源となっているからだ。クラスターを防ぐためにもルーズなホストクラブに行政は厳しい姿勢で臨むべきかも。

新宿育ちの友人は、ホストクラブのホストだった
実は学生時代、働くチャンスはあった。新宿のホストクラブでホストのバイトをしている梅沢君という英語が同じクラスの友人がいた。まだ歌舞伎町に本格的ホストクラブが誕生し、わずか数年後だった。
彼は新宿生まれの新宿育ちで家は歌舞伎町の近く。幼稚園から大学までずっと新宿区内だと言っていた。
都立新宿高校という当時は超名門校出身だった。
大学には週に1〜2日、ホストクラブへ出勤する服装で登場した。
紫のスーツに黒シャツの大きなエリを外に出し、胸ははだけてゴールドの分厚いチェーンを首にかけていた。先のとんがった靴はいつもピカピカだった。

ホストクラブのバイトに誘われるも、どうも違う…
その梅沢君が『うちのお店でバイトしない?』と、何人かに声を掛けてきた。
柔道2段だった遠藤君、この3月に亡くなった山崎、そして私が手をあげたが、遠藤君はいかにも柔道家のずんぐりむっくりの体格のためアウト。
山崎はホストというか水商売の色気がないと、アウト。
『森本だったら大丈夫!』とお墨付きをもらったが、『でも最初は大変だぜ』と。
詳しく話しを聞いたが最初はヘルプだからカネは厳しい。先輩もかなり怖い。酒は大丈夫か?と、どうも描いてた夢のホスト生活とは違う。
大量にお小遣いをくれる有閑マダムとの美味しい生活を夢想していたが、そんなのは1〜2年は有り得ないヨと言われた。
新宿には230店舗、数千人超えるホストが生活
東京はクラスター対策としてホストのPCR検査を積極的に進めているというが、それも感染者が出た店舗中心。全体からみると氷山の一角だろう。とにかく多すぎる。
新宿区内だけでなんと238店舗ものホストクラブがあるといわれている。1グループで1000人規模のホストを抱える大型店もあり、ホストの人数はざっと数千人にもなるのだ。

昨日、徳島でも性風俗店の女性従業員の感染が発覚したが2週間前、大阪のホストクラブで遊んでいたことが判明している。
そのホストクラブで感染したか否かは定かではないが、可能性は極めて高い。
コロナ対策にルーズな店には厳しい対応をとるべき
これだけホストクラブで感染者が続出するのは、どうもさまざまな理由がある。客が入れたシャンパンを仲間同士で回し飲み、同じマドラーを使い回し、一気飲み…
恐らく三密回避はできていないのかも。
他の水商売を守るためにも、余りにルーズな店は営業停止を求めるなど、行政は厳しい姿勢で臨むべきかもしれない。
もりもとなおき