コロナ感染大爆発で大学入試に多大な影響か⁈
12月に入ればさらに寒く乾燥した日が続き、感染拡大は収まりそうもない。専門家は1日5000人の感染者が出るかもしれないと、恐ろしい予測をするが…
そしてこのコロナ禍の中、東京オリンピックができるか否かより、1月の大学入学共通テスト、そして1月から本格化する私立大学入試、2月、3月の国公立大学の前期・後期個別2次試験の行方も心配されるところだ。受験生や家族は気が気ではないだろう。

大学入学共通テストとなる
受験生にとって心配のタネは尽きない
大事の時に自分が感染するのはもちろんだが、ちゃんと共通テストや目指す大学の入学試験はできるのか。心配で勉強どころではない受験生も多い。
横浜国立大学などはかなり早い時期に大学独自の二次試験をやめ、共通テストの結果のみで選抜する方針を打ち出したが、さすがの対応だったと思う。
個別試験は受験生の全国的な移動となり、コロナの感染拡大が収まらなければ、同じような方針を打ち出す大学は今後、増えてくるかもしれない。
私立大学も共通テストを一部採用する大学は534校あるが、共通のみに切り替える大学も増えるのではないか。
とにかく大学入学共通テストに全力を挙げよう
と、いうことで共通テストはとにかく全力をあげるべきだろう。その初めての大学入学共通テストだが、これまでのセンター試験同様、都道府県に試験会場が複数設けられるため、感染リスクのある都道府県をまたぐ移動はない。
さらに今回は1月16、17日の第1日程のほか、2週間後にも第2日程を設けた。さらに2月13、14日に特例追試験を設定しているので、いろいろなケースに対応できる。
また、センター試験の追試験会場は東京と関西の2カ所だけだったが、共通テストは第1日程の追試験でもある第2日程の会場は、全都道府県に設置される。
易しい共通テストだけの選別なら難関大で番狂わせも
とにかく共通テストが中止になることはあり得ないと思う。後悔のないよう臨んで欲しい。
あと、早慶MARCHクラスなどは、これまでのセンター入試では相当、ハイレベルな点数が要求された。とりわけ英国社の文系3科目入試だと、90%のできでも早慶はアウトとなるケースも多い。
また東大など旧帝大、一橋、東工大クラスはこれまでセンターは足切り程度。難題が出される本格的な個別二次試験で合否が決まった。このため極めて優秀な受験生が多かった。
しかし万が一個別が中止になり、問題の易しい共通テストだけの勝負になれば、相当な番狂わせも予想される。

なんとか工夫して個別二次試験が行なえるよう、大学には検討して欲しいものだ。
もりもとなおき