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ゴーンも"なぜだ!"三越事件想起させる解任劇だが国策捜査の匂いも

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解任に『なぜだ!』と叫んだ三越・岡田社長

大企業のトップを追い落とす社内クーデターといえば、36年前の1982年、岡田茂社長を解任した大手百貨店・三越の役員会を思い出す。突然の解任に岡田社長が発した『なぜだ!』は、当時、流行語にもなった。

16人の役員全員が解任に賛成をした。そして役員会の議長を交代した直後…それも自分の腹心の専務に解任動議を出されたとあっては、岡田社長も何が何だかその時起こったことが理解できなかったのだろう。

かくして10年に渡った岡田王国は、一瞬にして崩れ去った。
私腹を肥やすための公私混同、岡田社長愛人の会社経営への不当な介入。解任は全ての従業員とメインバンクであり社外取締役もいた三井銀行の総意でもあった。
『なぜだ』と何度も力なく呟く岡田に、三井銀行から来ていた社外取締役は『もう終わったんだよ』と声をかけた。これが臨場感を持って、まるで企業小説のごとく伝わってきた。

ゴーンは東京地検特捜部に『なぜだ!』かも

今回の日産のカルロス・ゴーン会長の東京地検特捜部による逮捕は、会社と特捜部が司法取引していたことから、ゴーン追い落としのクーデターであることが分かる。

特捜部による日産本社の家宅捜査

 

西川広人CEOは記者会見で社内クーデターを否定した。しかしゴーンの知らないところで司法取引していた以上、クーデターは濃厚だ。
西川CEOは速攻でゴーンの会長職の解任を発表した。
東京地検特捜部に任意同行を求められたゴーンの心境は、まさに『なぜだ!』だったかも知れない。

この件で東京の元ロイター通信の経済記者と電話で話したが、彼は『追い落としなら特捜部が逮捕しなくても、緊急役員会を招集して解任もできたはず』と言うが、私はそれは違うと思う。

なぜなら日産が検察と司法取引した段階でゴーン逮捕は既定路線。検察にとったら現職会長だから強制捜査の値打ちがある。役員会で解任したあとの非常勤取締役では事件のグレードがグンと下がる訳だ。
情報提供をしているだけに、日産幹部も当然、こうした検察の事情は十二分に含んでいたはずだ。

3つの不正。そしてルノーに吸収される危機感か⁈

西川CEOが指摘したゴーンの3つの不正。5年間で100億円の報酬を、半分で申告したことや、会社のカネを使っての海外での不動産物件の買いあさり。会社のカネでの日常的な公私混同した浪費ーを挙げた。

当初、よく理解できなかったのはなぜ逮捕容疑が"金融商品取引法違反"なのかということ。これは税務署への確定申告をごまかしたのとは、質が違う。
金融市場へウソの情報を流したことになり、超大企業のトップとしては極めて反道徳的で悪質だ。
不動産物件の買いあさりについては、事実なら特別背任で立件されることになろう。

そして大切なのはルノーの筆頭株主はフランス国家であるということ。日産そのものがルノーに経営統合(吸収)される危機感を、日本人役員は持っていた。
こうした背景は当然、官邸も知っていたはずだ。
私は日本の自動車産業を守るための国策捜査ではと、当初から思っている。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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