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ジャパン大野(中日)が夜空に金メダルを掲げた意味

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『中日・大野が天国の木下に見せた約束の金メダル。中日ファンはみんな泣いたよ』

侍ジャパンの金メダルはもちろん、私のような中日ドラゴンズファンは表彰式の大野雄大に泣かされた。ドラゴンズファンしかその時は意味が分からなかったと思う。

中日からたったひとりジャパンに参加していた昨年の沢村賞投手大野雄大は、横浜の夜空を仰ぎ、金メダルを静かに天に向けて掲げたのだ。
それはまるで天国にいるだれかに見せているようだった。

実はその通りだった。私などその姿を見て、目頭が熱くなった。多くのドラゴンズファンは同じ思いだっただろう。
大野は3日に27才の若さで急逝したチームメイトで弟分としてかわいがっていた木下雄介投手(享年27才)に見せたのだ。
『金メダルを獲ったら見せてください』。木下とのその約束を人知れず果たしたのだろう。この直後、横浜スタジアムには雨が降ってきた。


若い投手の活躍で、大野の出番は先のアメリカ戦の1イニングのみと少なかったが、木下との約束を果たすため、力投した。

木下投手は徳島の生光学園出身。2年間野球を離れたが、徳島インディゴソックスへはじめは練習生として。育成1位で中日入団後は頭角を表し、一軍登録され将来が嘱望されていた。
6月にコロナワクチンを接種したが8日後、練習中に倒れ、病院では人工呼吸器が必要な重篤な状態が続いていた。
(写真は夜空に金メダルを掲げた大野。右はありし日の木下と、米国戦で力投した大野)

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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