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ジャーナリストは権力に屈服するなと教えてくれた映画『新聞記者』

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忖度テレビや新聞、そこに巣食う記者たちは恥を知れ

ここまで多くの人が映画館に足を運ぶとは思わなかった。大手メディアが政権に忖度する中、ここまでリアリティのある映画をつくった関係者の勇気に敬意を表したい。

望月いそこ記者の著書『新聞記者』を原案とした映画『新聞記者』が大ヒットして良かったと心から思う。

観客動員33万人、興業収入4億1000万円を超えた(7月22日現在)というから、この手の社会派映画としては大成功だ。
まだ上映は続いているからさらに伸びるだろう。

権力と新聞の攻防、新聞記者と官僚の葛藤が見事に描かれている。観た人は誰もが安倍政権になって起こったことを思い出したはずだ。

いま、安倍政権で起こっていることをリアルに表現した勇気

モリカケ問題に見る公文書改ざん、大学新設を巡る不正疑惑、政権への忖度(そんたく)など。

心ある官僚の苦悩などはひじょうに生々しく、普通に霞ヶ関にはあるような話しだと思った。

参院選期間と重なったためというより完全にテレビ局の政権への忖度だろう。テレビ番組でのPRはほぼゼロだった。

テレビや新聞はメディアの役割を放棄していることの自覚を

内閣情報調査室に出向している心ある外務官僚役は松坂桃李だったが、演技以前にこの映画へ出演した勇気に感心した。

新聞記者役に想定した女優さんはいたが、結局2つの事務所から断られ、韓国女優人気女優シム・ウンギョンに。

しかしこの女優さんがまさに当たり役。実際、大新聞の社会部に普通にいるような女性記者を演じたのも良かった。

制作者らは"話題性と作品の質、スクリーン数確保の三点がヒットに結び付いた"と分析するが、やはり関係者みんなの小さな勇気が結実したものと思う。

テレビ局は政権から目を付けられるのを恐れ『新聞記者』を扱わなかったのは間違いない。

権力に忖度したり屈服するメディアはすでにメディアとしての役割を完全に放棄していることも、この映画で実感した。

もりもと  なおき

  • この記事を書いた人

morimoto_ naoki72

森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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