パリーグがセリーグより強いのは100%間違いない
日本シリーズはソフトバンクホークスが巨人に昨年同様の4タテという圧倒的な強さで幕を閉じた。
日本Sはソフトバンクが4連覇、さらに12連勝中と聞けばその強さは一過性のものじゃなく、間違いなくパリーグの野球の方がセリーグよりレベルが上と言って過言じゃない。
そのソフトバンクだってペナントレースではパの中で、最後まで圧倒的な強さではなかった。
ではなぜパリーグはセリーグより強いのか。同じようにドラフトで選手を取り、さらに育成枠でも将来性のある選手を育てるのは同じだ。
ドラフトのクジ運などは10年スパンで見れば変わらないだろう。
球場の広さの差が、パワーの差に繋がっている
この理由を元中日のエースで大リーグアトランタ・ブレーブスにもいた川上憲伸氏が解説していたのを聞き、なるほど!と合点がいった。

川上さんまずセ・パではホームグラウンドの広さが違うことを指摘した。
調べてみるとプロ野球の球場広さは基本、両翼100m、中堅122m、中間116m。
札幌ドーム、西武ドーム、ナゴヤドーム、大阪ドームがこの基本と同じだが、札幌ドームが1番、広く大きい。
宮城球場と広島市民球場もほぼ同じだが、両翼が少しだけ大きい。福岡ドームもほぼ同じだが中間が大きい。千葉マリンスタジアムもほぼ同じだが、両翼がごくわずかに小さい。
これに対し、東京ドーム、明治神宮野球場、横浜スタジアム、阪神甲子園球場の4球場は現在の日本のプロ野球の標準から見るとかなり小さい。

巨人、阪神、ヤクルト、DeNAの本拠地は狭かった
結局、基本よりかなり小さい4球場は巨人、ヤクルト、DeNA、阪神のホームグラウンド。
セリーグのチームは狭い球場を中心にペナントレースを戦っていることが分かる。
川上さんが言うには広い球場で戦うにはやはりパワーとスピードがいる。
打者のスイングは当然、速くないと外野は抜けないしスタンドには届かない。
投手もこれを抑えるためにはスピードのあるボールが必要だ。
柳田のスイング、千賀の速球がパ野球の象徴
日本シリーズ中の柳田らソフトバンク主軸のスイングの速さに驚いたが、主軸じゃなくとも捕手の甲斐クラスのスイングにも度肝を抜かれた。

また投手は千賀の160kは別格として、ソフトバンク投手陣は多くが150kを軽く超えるスピードボールを持っていたのにも驚いた。
川上憲伸さんの話しでやはりパリーグのチームの強さには理由があったし、逆にセリーグが強くなる課題も分かったのではないだろうか。
もりもとなおき