政治家、特に首長が良く使うことばに『ダイバーシテイを目指します』みたいなことばがある。
ダイバーシテイって?パッと答える人はどれだけいるだろうか。
まあ、政治家が使う場合、一言で言えば多様性ということか。
いろんな人がいるんだから、女性、シニア、外国人、障がい者、LGBTなど多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性の向上や市場の多様なニーズに対応しようという考え方が一般的。
しかし政治家だけが分かっていても仕方ない。ことばの意味と精神を市民が理解しなければ意味はない。
LGBT活躍支援はわずか4%
そんな訳でエン・ジャパン(東京)が、ユーザーを対象に『ダイバーシテイ』についてアンケートを実施したが(回答は1289人)『聞いたことはあっても意味を知らない』は51%、『知らない』は19%で意味を知らない人は70%もいた。
ことばだけで誤魔化すな
また、自分の働く会社ではダイバーシテイに取り組んでいるかの質問には、取り組んでいるはわずかに14%しかなかった。
女性の活躍推進が51%だったが、LGBTの採用、活躍支援はわずか4%にとどまり、性的マイノリティへの理解がまだまだ進んでいないことを示した。
一方、『職場でダイバーシティの促進のために必要なことは』には、『ダイバーシティを受け入れる採用の促進』(57%)『トップのコミットメント』(47%)『ダイバーシティを活かす公正な評価制度』(39%)となっている。
政治家が言うといかにも仕事してる感満載のことばだが、きちんと意味周知してもらい、具体的に多様性を取り入れなければ全く意味はない。
もりもと なおき