アメリカのメディアはまだまだ健全だと感じたし、クソみたいなわがNHKの報道や大新聞を見るにつけ、報道の自由度が発展途上国並みの体たらくを再認識したものだ。

トランプ声明は虚偽と3大ネットワークが放送打ち切り
トランプの開票途中の声明は、バイデン陣営への誹謗中傷に終始した。しかし周りにいつもの側近もおらず、記者の数も少なく、何よりいつもの身ぶり手振りもなく、アドリブもなく、小さな声で用意した紙を読むだけ。
彼の意に反し、逆に敗北を認めているような全くトランプらしくない会見だった。
そしてこの会見を中継した米国のメディアに驚いた。
何と3大ネットワークのABC、NBC、CBSや公共ラジオNPRなどが『トランプ氏の発言に虚偽内容が含まれている』などと、途中で放送を取りやめてしまったことだ。
そしてトランプ氏の発言内容のファクトチェックを行うなど前代未聞、極めて異例の対応を取った。

我々の仕事は真実を広めることと、米有力紙ウェブサイト
あの放送時、敗北濃厚といってもまだ現職の大統領だ。わが国のメディアでは全くあり得ない対応だろう。
テレビやラジオだけでなく、USAトゥデー紙もウェブサイトでの生中継を中断。理由について編集長は『我々の仕事は真実を広めることで、根拠のない陰謀論を広めることではない』と説明を入れた。
一方、CNNとFOXニュースは全て中継したが、CNNではアンカーが中継終了後にトランプの声明を批判、『アメリカ合衆国にとり、非常に悲しむべき夜です』と、伝えるなど、米国の大手メディアは極めて冷たく厳しい対応をとったことを、また多くのメディアが伝えた。
トランプには身内である共和党の有力議員が選挙を冒とくするとして厳しく批判しているし、最後の1票まできちんと開票せよとの声は多い。
大統領の職を失えば破産確実の経済状態であることも伝えられている。
120年ぶりの高投票率は米国民主主義の証だろう
120年ぶりの高い投票率と、最後はバイデン氏の圧勝。アメリカ国民がトランプ氏に破壊されたアメリカの民主主義と国民の健康を取り戻そうとした結果だと思う。
このトランプ氏に最高のパートナーとされたのが、わが日本の宰相であったことも忘れてはいけない。
もりもとなおき