ナンシー・ペロシさん、やるなぁ。オン歳82才とは思えない行動力だ。アメリカ合衆国で下院議長は国家のNo.3だ。大統領、副大統領に何かあれば大統領代行。トランプ大統領の一般教書演説原稿を壇上で破り捨てた時も驚いたが、今度はもっと驚きだった。
そのペロシ氏が台湾へ降り立ったのだから、中国の怒るまいことか。元々、中国の人権侵害に厳しい発言をしてきた政治家だ。


天安門事件後、訪れた天安門広場に立ち、中国政府批判をしたことで、公安に排除された経験もある。
中国政府にしたらペロシ氏の台湾訪問はとりわけ怒り心頭で、台湾への武力侵攻も辞さないような勢いだ。
このペロシの行動にアメリカでも当然、賛否はある。
恐らくつい先日、電話で習近平氏との首脳会談をしたばかりのバイデン大統領は『なぜこの時期に…』と、推察するに腹の中はイラッとしたかもしれない。
しかしバイデン大統領もブリンケン国務長官も『彼女は下院議長。台湾へ行くのは全く彼女の自由だ』と、正式にコメントを発信した。そして国家をあげて"護衛"したのだ。
恐らく彼女の乗ったシンガポールから台北までの旅客機には、トップガン並みの精鋭が周囲を守ったに違いない。
台湾は米国とともにあるーとのペロシ氏の思いは一途だ。この行動力がアメリカ合衆国の正義であり民主主義なんだろう。
そして政治家が直ぐに右往左往しないところは、羨ましい。


ペロシさんだが47才と政治家スタートは遅かった。しかし父が政治家だった関係か、JFケネディの大統領就任式にもハタチで出席している。
そして女優のように美しい人でもあった(ある)。
もりもとなおき