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ノーベル賞学者が口を揃えて嘆く、基礎研究への国の無理解さ

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基礎研究無しに応用研究の進歩なし

ノーベル賞を受賞したわが国の自然科学者たちが全員、口を揃えていうのは、基礎研究に対する危機感だ。ガンの免疫療法で医学生理学賞を受賞した京都大学特別教授、本庶佑さんも、直ぐにこの問題を口にした。

基礎研究予算はここ10数年、欧米や中国が右肩上がりなのに対し、日本は全く増えず完全な横ばい。むしろ微減してきている。

直ぐに結果求めないことが大切

基礎研究は、直接あるいは直ぐに商業的な利益を生み出すことを目的にしていない。あくまで学問的な知識欲、好奇心から研究を深めていく。
しかし結果、長い目で見ると応用研究や商業的な利益の基礎になる。企業の研究室ではなく、やはり大学での研究が大切ということだ。

一見、生産的ではないかもしれないが、物理も化学も医学生理学もこの基礎研究者がいるから、成り立つ。この地道な研究を怠れば、次には進めない。LEDもiPS細胞も今回のオポジーボだって、長い基礎研究が生み出した賜物だ。

研究機関への適正な予算配分を

にもかかわらず国や企業は直ぐ結果を求めるから、基礎研究を疎かにする。
国が基礎研究に予算をつけないから、研究論文も減っているという。15年前は世界第4位だった論文の数は、今や9位に甘んじている。

先日発表された世界の大学ランキングでは東大42位、京大65位という低さだった。基礎研究の軽視がやはり大学のレベルもダウンさせているのは間違いない。
全国で750余もある大学には文科省や国立大学から、たくさんの教職員が天下っている。
私立大学をどんどん認可し続け、何の研究もしていない大学に、人件費にしか使わないような補助金を湯水の如く配分してきた。

文科省はもっとわが国の学術研究について、正当な評価を下し、それに応じて予算配分していくべきだ。
でないと優秀な研究者は海外に流出し5年後、10年後には日本からノーベル賞受賞者はでなくなってしまうだろう。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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