働く人の37.5%がハラスメント被害
パワハラ、セクハラなど、職場におけるハラスメントへの認識が、恐らく世代間で大きな隔たりがあるのは間違いない。
管理職の皆さんは、こうした統計調査をしっかりと吟味すれば、肝に命じるべきことが、たくさんあるはずだ。
連合はこのほど職場におけるハラスメント調査を実施したが、上司に精神的なハラスメントを受け、心身に不調をきたした人が22.4%にも及び、20代女性の3人に1人が離職していることが分かった。
問題となっている就活セクハラも10.5%が経験。以外なのは女性より男性が21.1%と多く、23.9%が"性体験の露骨な質問"に辟易していた。
パワハラは上司による精神的な攻撃
調査対象は20才〜59才の男女で、有効サンプルは1000人分。
まずハラスメントを受けた経験は37.5%が『ある』と回答。3人に1人以上が何らかのハラスメントの被害者だった。
内容は脅迫や名誉棄損、侮辱、暴言などの精神的攻撃が41.1%▽業務上明らかに不要なこと、遂行不可能なことの強制、仕事の過大な要求が25.9%▽プライバシーに過度に立ち入るなどの個の侵害22.7%などのパワハラ系。
セクシュアル・ハラスメントは26.7%だった。
上司からは精神的な攻撃、同僚からは仲間はずれなど、人間関係の切り離し。女性は取引先からのセクハラが多いという。
男性への性体験の質問もアウト
就活セクハラでは必要ない身体への接触22%や食事やデートへの執拗な誘いが20.5%も体験していた。
女子大生の就活を巡り、担当者による強姦、強制わいせつ事件が問題となったが、改めて企業側の対応を迫る結果となっている。
男性には性的な冗談やからかい39.8%、性体験の質問23.9%となっているが、世代が違うと場を和ませるものではなく、ハラスメントになることも分かった。
あとハラスメントで心身に不調をきたしたケースも異常に多いのではと、思う。こちらもハラスメントの撲滅させることは、企業としての大きな責任があることが分かった。
あと、無用なハラスメントを避けるために、管理職は職員個々の能力と性格もきちんと把握する必要があると考える。
もりもと なおき