この30年、先進国では実質賃金が下がり続けるわが国だが、何と日経平均株価が3万円を突破し、ちょうどバブル期の30年前と同じになったらしい。ということは今はバブル経済真っ盛りなのか?

なぜ30年前のように世間は盛り上がってないのか?
それにしては羽根の扇子を持って踊りまくっている女の子もいないし、荒木師匠の姿も見えない。銀座でもタクシーは直ぐに拾えるし、タクシーチケットの束を持ったバブルの申し子のような広告代理店のサラリーマンもいない。

それどころか何とこの株価の下、あの電通が史上最悪の赤字額約1600億円を計上したというから訳が分からない。
そしてだれも『私をスキーに連れてって』とは言ってこない。コロナの影響もあるが、スキー場は閑古鳥だ。
銀座の高級クラブも青息吐息だし、吉原の高級ソープランドで3時間も待たされるなんてこともない。
令和のバブル紳士は余ったカネをどうしてるのか
じゃあ令和のバブル紳士たちは余ったカネをどこで遣っているのか、どこで遊んでいるのだろうか。
そしてバブルの象徴、地価は上がっているのか。バブル最盛期に購入してしまったわが家の土地価格など30年前の3分の1になっているが…
コロナ不況の中、素人考えではあり得ないほど上昇を続ける株価だが、その要因は様々、言われている。

令和バブルの正体は庶民と全く関係ないところにあった
日銀や年金機構がどーんと買っているのもひとつの要因ではあるが、それは全体の10数%とか。やはり世界的な金融緩和により、あるところには資産が溢れているんだろう。
世界の富裕層やマンモス企業が有り余ったカネを株という資産に変え、リスクヘッジしているから、実態経済と関係なく株価だけが上がっているんだろう。
◾️年金機構の無茶な投資だけは勘弁そのうちバブルが弾けて暴落しようが、庶民は知ったことではないが、年金機構の諸君にはひとこと切にお願いをしたい。
どうか儲かってるうちにカネに変え、きちんとストックしてください。
われわれの大切な年金の原資であることを、片時も忘れるなよーと。
もりもとなおき