世界最年少の女性首相。聞いただけで期待感MAXだ
北欧フィンランドに弱冠34才の女性首相が誕生する。
フィンランドの社会民主党は、辞意を表明したリンネ首相の後任に、リンネ政権で運輸・通信相を務めたサンナ・マリン氏(34)を選出した。
10日に議会の信任を得て新首相に就任する。

34才という若さは世界最年少。女性首相などと驚くのは日本くらいで、北欧では全く珍しくもない。
フィンランドは5党による連立政権だが、党首は全員が女性で、第1党が首相を務める。
女性党首は4人が30代
さらにひじょうに若く、社会民主党のサンナ・マリン氏以外も中央党のカトリ・クルムニ氏は32才、左派連合のリー・アンデション氏は32才、緑の党のマリア・オヒサロ氏34才、最年長のスウェーデン人民党アンナ・マジャ・ヘンリクソン氏でも55才。
驚くほど若い。中年や初老のオヤジは政治家にならないのか?それともすてに引退か⁈
恩師が40数年まえに指摘した、日本の超少子化
私の大学のゼミは比較政治学。恩師は日本の北欧・スウェーデン研究の第一人者、岡澤憲芙先生だった。
岡澤先生は40年以上も前から、日本の少子化を予測。政府に対しても当時から、警告していた。
その理由は日本の極めて後進的な女性差別にあった。岡澤先生は『女性がきちんと自立できる社会でないと、将来、必ず社会に不具合が生じる。女性が安心して子どもが産めない社会に間違いなくなる』と、いびつな日本の未来を予測した。
先生が40数年も前に、今の日本の深刻な少子化を予測したのは、北欧で学んでいたからだ。当時の北欧はすでに男女共同参画など、ごく普通の日常だった。

女性の活躍を妨げている環境を取り除くことを急ぐべき
シングルマザーの子育てに対しても、物心両面で国が十二分に援助をする。子どもが欲しくても育てられないから…というわが国のような悩みは、当時から普通に生活している北欧の人々は感じたことはないはずだ。
結局、こうした環境だから男だから女だからは生まれてきた時からない。
肉体的に差のない仕事なら、何をしても同じフィールドで勝負できる。
マリン氏も「自分の年や性別について考えたことはない」と言っている。
日本だって公平で自己に厳しい女性国会議員が多数いたら、不祥事を隠すために官僚に隠ぺいや改ざんをさせていないだろう。
女性政治家を増やすのなら、並行して子育て環境から整備しなければ難しい。
もりもと なおき