年末は日本レコード大賞はじめいろんな大賞があるが、恐らく一番、貰って嬉しくないのはブラック企業大賞だろう。
ことしもマスコミを賑わしたブラックな面々がノミネートされた。

受賞理由は過剰残業、パワハラなどいかにブラックか
2012年から始まった。受賞対象は日本の企業。審査で"評価"されるのは従業員に過労、サービス残業を強いた▼パワハラ、セクハラを働いた▼や偽装請負や非正規、派遣差別を行ったーことなどが問題視された企業の、その年のブラックぶりの頂点を決めるという企画だ。
弁護士やジャーナリストで構成する企画委員会がまずノミネート企業を決めるが、ことしもすでに9社を決定した。
例えば先日の残業代未払いなど話題を独占したセブン-イレブン・ジャパンや、過労死被害者を出しておきながら再び労基署から是正申告を受けた電通など、いずれもブラックぶりが勝るとも劣らない錚々たるメンバーだ。


大賞は 23日に発表され、表彰されるが、関係社はドキドキだろう。
ちなみに何故か栄えある表彰式に出席した企業は、過去1社もないのは、残念だ。
第一回の大賞は東京電力、昨年は三菱電機だった
過去の大賞をみると2012年東京電力株式会社▼2013年株式会社ワタミフードサービス▼2014年ヤマダ電機株式会社▼2015年株式会社セブンイレブンジャパン▼2016年株式会社電通▼2017年株式会社引越社▼2018年三菱電機株式会社ーとなっている。

複数回ノミネートの懲りない企業は猛省、改善を
毎年のノミネート企業をみると、複数回、登場している企業も多いのが現実だ。
委員会の思い込みで選んでいる訳ではない。その年に悪いニュースで取り上げられ、社会的に批判された企業だ。こうした企業はやはり改善が遅れていると言わざるを得ない。
シャレや冗談で行われている大賞選びではない。ノミネートされた企業は恥ずかしいという思いで改善に努めてもらいたいものだ。
有名ではない企業や中小企業にもとんでもないブラック企業はある。
各都道府県でも労働団体や弁護士会、マスコミが中心になり、同様の大賞を設置すれば、ブラック企業を減らす一助にはなるかもしれない。
もりもと なおき