大塚食品のボンカレー。発売からなんと50年。つくるのに手間のかかるカレーが僅か3分で。まさにわが国の食品革命でもありました。
試行錯誤の末、商品化
1968年。初めての販売は阪神地区限定でした。元々、真空パックになっていたアメリカの軍事食がヒント。
"お湯で温めるだけ、誰でも失敗しないカレー"がコンセプトだったとか。
防腐剤や保存料を含まない。それでいて常温で長期保存が可能ー。当初、メーカーの試行錯誤も大変だったようです。
青春の味でもあります
高校時代とか、土曜昼に母親がいないと、決まってこれを温めました。
学生時代、実家から送られてくる荷物には、必ずボンカレー5〜6個が。カネのない時はボンカレー、本当に助かりました。
コマーシャルも味がありましたね。時代劇の女優さんで、当時流行った"琴姫七変化"のお姫様役松山容子さん。いつも何故この人?と思いましたが、息長く愛されました。さすが大塚と広告代理店、売れる直感があったのてしょう。
3分間、待つのだぞ
笑福亭仁鶴さんと大五郎の子連れ狼シリーズも良かったですね。
『 3分間待つのだぞ 』って。カップ麺もそうだけど、やはり"3分"という長さは、イラつかないで待てるちょうど良い時間なのかも。
ホーロー看板、今も
松山恵子さんのホーロー看板は、なんと全国で95000枚も設置され、大いにPRに役立ったとか。都会では完全に姿を消しましたが、全国の中山間地域には、一部錆びつきなが、いまだ健在で、レトロ感が何とも。マニア垂涎の的とか。
徳島だとクルマで那賀町木頭地区などに行った時、発見することも。
大塚のボンカレー。これからも世界中で愛されることでしょうね。