デビュー50周年を迎えたユーミンの楽曲はなんと424曲にも及ぶ。さらに他のアーチストへの提供曲を加えたら600曲を超える。
そしてその全ての曲と歌詞がファンの記憶に刻まれ、半世紀も前の歌も懐メロにならない不思議。未だに時代を超えて歌い継がれているから凄いのだ。
天才という表現しかない。

ユーミンの詩は恋愛中の女の子の心情や、失恋した時の女の子の切ない気持ちを歌ったものが圧倒的に多い。
だから男子にはとても参考になる。

いずれの曲にも漂う都会の空気感とハイソなたたずまい。そこに居住するであろう女の子の恋愛感は、地方に住む女子たちの憧れでもあるのだろう。
溢れるばかりの才能。
例えばどのアルバムを聴いても飛ばしたり先送りしてしまう曲が一つも無い。
だから好きな曲を5つとか10とか選べと言われても、なかなか難しい。

でも自分の中でのベスト10を無理矢理選んでみた。何度も何度もクルマの中で聴いたものだ。皆んなのベスト10は何だろう?
私は
①グッドラック・アンド・グッドバイ②海を見ていた午後③潮風にちぎれて④雨の街を⑤中央フリーウェイ⑥最後の春休み⑦瞳を閉じて⑧リフレインが叫んでる⑨優しさに包まれたなら⑩12月の雨
晩夏やノーサイド、ブリザードや魔法の鏡…などなど。まだまだ入れたい曲は最低、数十曲はありますね。
①は都会の街かどで別れたカップルがバッタリ出会った時のお話しだ。
互いに少し照れてはにかんでしまう。少し話しをしてると、突然のにわか雨が。2人は追い立てられるように、それぞれの新しい恋人の待つ場所へと…
先にバスに乗った彼女は見送る彼に、バスの曇りガラスに指で『good luck & goodbye』(さようなら。幸せにね)と…
こんな物語をらいったい誰が詩に書けるだろう。
もりもとなおき