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リニア開発による自然破壊…ブッポウソウが消えた山

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ブッポウソウを知った鳳来寺山


子どもの頃、愛知県の鳳来寺山に何度か登った。麓から頂上までほぼ石段。1425段もありかなりキツかったのを覚えている。ことしの初詣は香川県の金比羅さんでも完全に根を上げたから、もう鳳来寺山登頂は無理かもしれない。

愛知県の鳳来寺山


当時、この山は国の天然記念物のブッポウソウ(仏法僧)という渡り鳥が生息することで有名だった。鳴き声がブッポウソウ〜と聞こえることから名付けられた。

しかし私が初めて登ってから数年後、実はブッポウソウはブッポウソウ〜とは鳴かず、ブッポウソウ〜と鳴いていたのはコノハズクというフクロウに似た鳥だということが突き止められた。だからブッポウソウは別の鳴き方をしているが、この鳥の姿は本当に美しい。

上がブッポウソウ。下がブッポウソウ〜と鳴くコノハズク


リニア工事でブッポウソウが姿消す?


先日のニュースで気になったのは、お隣、長野県の中川村で、毎年巣作りをしていたブッポウソウの姿が見えなくなったこと。近くでJR東海がリニア中央新幹線の工事をしているが、その影響の可能性もあるとして、関係工事であるトンネル工事を現在、中断しているという。

例年ならこの近くで巣作りをしているらしい。ことしは5月に2組が姿を見せたものの、リニア工事のためか先月からいなくなってしまったと、保護活動をしている地元関係者は話している。

山の開発はこうした希少生物の住みかをどんどん奪っていく徳島の山間部で民間会社が計画している大規模な風力発電計画でも、動物たちの生息場所を奪うことが心配されている。ぜひ中止すべきだし、国、県も強く指導して欲しい。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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