『菅さんを評価はしないが、ワクチン接種率をグンと上げ第5波を抑えたのは菅さんの大きな功績だ』
前首相菅さんは『コロナ禍に対抗できるのはワクチンだ!』と、コロナワクチンの接種率を上げることに必死になっていた。
だから春には僅か数%のわが国の接種率が、当時すでに50%半ばで背中も見えなかったアメリカと9月には並び、抜いてしまった。現在は67%と、世界でもトップクラスだ。
わが徳島県などなど12才以上はすでに75%超というから、ずいぶん高い。


しかしその間、菅さんは国民だけじゃなく自民党内部からも『暗い』とか『能力が無い』と言われ続けた。 挙句、仲間から『選挙の顔にならない』と、石もて追われるように退任に追い込まれた訳だから、さぞ今は悔しい思いをしているのではないだろうか。

そして最新の東京の感染者は40人とことし最小だった。 連日、急速に感染者数が下がってきたことについて様々な要因が指摘されるが、やはりワクチン接種率の向上であることは間違いない。
この数字が1か月半早く出ていたら菅さんの進退、自民党総裁選の行方も変わっていただろう。
あとアメリカやイギリスはワクチン接種率が高くともまた感染が拡大している。これはニュースを観る限り、当然だ。 ほとんどマスクもせずにスポーツやコンサート、酒場に行けば、感染はあたり前。ワクチンは万能ではないのだ。
その点、日本は国民の公衆衛生観念は高い。例えワクチンを接種済みでも人混みはもちろん、どこへ行ってもマスク着用率は100%に近い。
このまま収束まで、それぞれが自衛を怠ってはならないだろう。Go Toなどまだ早いと言わざるを得ない。
さてそれでも菅政権批判の最たるものはコロナ対策の不備だった。医療の崩壊に打つ手もなかったし、自宅待機者が多数、人知れず亡くなった。全て政治の責任だろう。
しかしワクチン接種率を短期間にこれほど上げ、コロナ第5波を抑え込みつつあることは、少しは菅さんを褒めてあげても良いのではなかろうか。
安倍晋三さんなどほとんど役に立たないアベノマスクの配布だけだった。
もりもとなおき