男の政治家が出産に触れると、なぜズレた発言になるんだろう
2期目を目指す女性参議院議員候補の応援演説に駆けつけた衆院議員三ツ矢憲生氏が、候補の1期目の功績について
『この6年間で何をしてきたか』『一番大きな功績は子どもを作ったことです』と、演説。
バカじゃないのかと、話題になっている。
逆に男の候補者であったなら、『一番の大きな功績は、奥さんを妊娠させたことです…』などと、絶対言わないだろうに。
頭が悪いのかと思ったが、プロフィールを拝見したら三ツ矢センセイ、なんと東大からアメリカコロンビア大学、国土交通省の元官僚だ。

しかし候補者も6年間でさまざまな功績もあるだろうに、こんな応援演説ではたまったもんじゃない。
ママさん議員の苦労を考えれば、もっと応援演説の仕方はある
確かにママさん議員は大変だ。国会議員在職中の出産、子育ては大変だったに違いない。
こうした紹介を有権者にきちんとしてあげるのは良いことだが、『(国会議員として)一番の功績…』などと言われたら、ひいきの引き倒しになるだろう。
もっとも三ツ矢センセイは続けて、出産で『人口が増える』とした上で、この女性候補について
『自分の子どもの寝顔を見ながらこの子のために、いい国にしていきたい。そういう思いが芽生えた』
などと紹介したというから、この部分も記事にすべき。やはりメディアの切り取りっぽい扱いに感じも無きにしもあらず。
さる5月に桜田・前オリンピック担当大臣が自民党議員のパーティーで『子どもや孫に最低3人くらい産むように、お願いしてもらいたい』などと発言し、与野党から批判の声が相次いだ。
出産についての自民党国会議員の発言は、何故、こんなズレたものになるんだろうか。
もりもと なおき