なんとも非寛容な不快な時代になっている
先日、精神科医の香山リカさんが、京都府南丹市での講演を依頼されていたが、主催者に対し妨害予告が入り、直前に中止に追い込まれたという。
香山リカさんは『子どもの心を豊かに育むためにー精神科医からのアドバイス』と題し講演する予定だった。
これに対し市に『日の丸服を着て行ってもいいのか』との電話が入ったり、市役所を訪れた男が『大音量を発するクルマが来たり、けが人がでたりしたら大変やろ』みたいなことを職員に告げたという。
市は大事をとって中止したようだが、電話はたったの5本だった。5本の電話に市は屈した。
主催者の弱腰が、同様の事態招く可能性も
香山リカさんはツイッターなどSNSを通じ連日、考え方の異なる匿名の連中とバトルを繰り広げている。
それを見て、彼女が公的な講演をすることが気にくわない者がいたのだろう。
香山さんはツイッターで『今回は暴力のほのめかしがあり、主催者はやむなく中止にした。これは言論じゃなくて脅しだから、社会的問題になってるのです』と話している。
自分が気にくわないからと言ってこうした妨害をし、これに主催者が簡単に屈服するのでは言論の自由と民主主義は成り立たない。
主催者が毅然とした対応をしなければ、どんどんこんなケースが拡大する。主催者南丹市の対応に大きな責任があったと考える。
互いにリスペクトしていた三島由紀夫と東大全共闘
昔、今から半世紀前。作家の三島由紀夫と東大全共闘のガチンコの討論会が東大安田講堂であった。
三島由紀夫といえば当時、日本の右翼文化人の最右翼。かたや警察が極左暴力集団とした全共闘。両者のやり取りは後に本にもなったほどの濃い内容だった。
会場には1000人近い全共闘が詰めかけたが、酷いヤジもなく粛々と。互いの相容れないイデオロギーの部分でもきちんと尊重し聴く耳を持ち、素晴らしいハイレベルな討論となった。
異なる考えでも互いにリスペクトできたんだろう。
もりもと なおき